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ASTRO HEART
- アディ調波(ハーモニックス)の解説 -
振動と波動について
ホロスコープ占星術(相性占い)/ホロスコープソフト開発販売/ホロスコープの読み方/今週の占い

調波(西洋占星術におけるハーモニックス)の仕組み

1.波の合成
2.波動、振動、時間
3.調波占星学の根拠
4.調波的な認識作用
5.サイン、ハウス、アスペクトと調波
6.論理的なホロスコープ解読方法
7.次世代の占星学
8.時間と空間の同義性
9.予測の再現性
10.法則の適用限界
11.客観的な裏づけ
12.ホロスコープ解読の考え方
13.考え方の例(解読結果に至る筋道)
14.アディ調波での解読手順と再現性
15.論理的な思考と名人芸的な直観
16.現代的な意味での天球の音楽
17.現実を切り分けた事象とシンボルの対応
18.知覚とシンボル


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波の合成

=4の場合の例
HN1.gif
HN=1
HN2.gif
HN=2

HN3.gif
HN=3
HN4.gif
HN=4

HN@.gif
HN1〜4合成
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波動、振動、時間

振動や波動という考え方の底には、時間についての観念が横たわっています。
調波について論じる場合は、まず最初に私達が日常で感じる時間の感覚について考える必要があります。(2008年1月14日加筆)

通常使っている時間というものは原子時計で計られていますが、その基になる考え方は、少なくともガリレオが振り子の振動を観測した近代社会の始まりといわれる時代まで遡らなくてはなりません。これは下記の参考リンク(時間学への眺望−−生物の時間と脳科学への期待−−)にも有る様に、物理的に均質なものと考えられています。(2008年1月17日加筆)

しかし、生物にとっての時間は均質ではありません。例えば昼と夜あるいは夏と冬では生命活動が変わります。これらのことは古来、知られており、それが占星術を始めとした色々な占いの根拠の一つと考えられています。(2008年1月22日加筆)

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調波占星学の根拠

また、以前、身体と感情と知性のバイオリズムを診断する方法が話題になりました。これなども現在のところ科学的な根拠は無いとされていますが、同じような発想に基づいています。では占星術や占いには科学的な根拠はあるのでしょうか?
残念ながら、現在のところ社会的に広く共有された考え方はありません。しかしながら前世紀の後半から占星学(ここでの意味は占星術の理論的背景を研究する学問)ではそれを追求することが行われています。(2008年1月25日加筆)

特にゴークラン、アディ、アイゼンク、石川源晃等のデータに裏付けられた研究は、調波(ハーモニックス)占星学の理解の大きな参考になります。(2008年1月26日加筆)

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調波的な認識作用

ゴークランもアディも石川源晃も1周360度の波長とは異なる波長をホロスコープの中に見出しています。これらのデータで示されているのは、原初的な人間の調波的な知覚や認識作用です。(2008年1月27日加筆)

アディや石川はその著書の中でアディ調波や石川の分割調波の根拠となる考え方を紹介しています。そこでは人間の認識作用について述べられていますが、それらはいくつもの異なる周期に於ける(天体の位置として表される)特異点が持つ(地上の人に対する)作用を研究するものとなっています。(2008年1月28日加筆)

例えば、人間の認識としての前後左右は、数学的には360°を90°毎に4等分したものですからHN=4に相当しますが、これは日常的な場面では、2次元空間内で原点を自分の位置としたものと対応します。また、春分の日における日の出日の入りの方角と――左右対称に生まれついた――人の生物的な形状とから導かれる東西南北にも対応します。(2008年1月30日加筆)

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サイン、ハウス、アスペクトと調波

また、用語解説相性占いの用語と解説にも記しましたが、60°毎に繰り返す+と−のサインの組み合わせ、120°毎に繰り返すFWAWのサインの組み合わせもHN=6、HN=3の調波です。(2008年1月31日加筆)

さらに、ハウスの場合はイコールハウス以外のシステムは黄経を等分割したものではありませんが、サインと同様に12分割ですから、HN=12が一番振幅の大きな調波成分である合成波と考えられます。(2008年2月3日加筆)

アスペクトと調波の関係は強い棋士の条件とは(III)で説明しましたが、他にも、度数域なども高次高調波の合成と考えられますから、調波を理解することで、サイン・ハウス・アスペクト・度数域などの違いを超えて、多くの占星術の法則を統一的に理解することが可能になります。(2008年2月4日加筆)

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論理的なホロスコープ解読方法

これは、ホロスコープ全体に散らばるシンボルに対して、これまでのような曖昧な主観的経験に頼らなくとも解読の優先順位を一意的に決められるかもしれないことを意味します。(2008年2月5日加筆)

もちろん、これまでの解読法でも、経験豊かな占星術研究家の間では、優先順位に対する見解はかなりハッキリしているように見えますし、解読の優先順位が分かり易くなったとしても意味の解釈にはそれなりの熟練が必要なので、経験が不要になる訳ではありません。(2008年2月6日加筆)

しかし、ホロスコープの解読ルールの中で解読手順を明確に決めることが出来れば、今までそこで躓いていた初心者にとってはホロスコープに対する敷居が低くなり、シンボルの解釈に集中することが出来ます。(2008年2月8日加筆)

さらに、明確な解読手順を決めることが出来れば、シンボルの解釈に適用できるデータに裏付けられたルールを明らかにすることができるかも知れません。そうなれば個人の経験則と言う非常に偏ったデータから語られるシンボルの解釈ではなく、より広い社会に通用するシンボルの解釈が生まれます。(2008年2月9日加筆)

それこそが人間の生命としての存在から導かれる普遍的な法則になるのかもしれません。あるいは、そこまで行かなくても、生物としての人に共通な法則が見出される期待は大きくなります。(2008年2月10日加筆)

もし、生物学的あるいは神経生理学的な意味で普遍的な法則が見出されるとすれば、占星術のある一面が科学的な根拠を持つ事になります。調波占星学とは、数学的に表現されたことによってそのような可能性に大きく近づいたものです。(2008年2月11日加筆)

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次世代の占星学

では、アディによって数学的な概念化が始まった占星学は次にどのような進展を見せるでしょうか?
多分、これはホロスコープの作用に対する数式モデル化でしょう。そして数式モデルによって予測される内容が実際のデータで検証されれば、占星学の根拠はさらに強化されることになります。(2008年2月12日加筆)

アディ調波の開発された時代と比較して、現在では桁違いに情報処理能力が上がっていますので、データ的に検証できる部分については、それほど遠くない将来にかなりの部分が明らかになることでしょう。当然ながら、つじつまの合わない部分は再考されなくてはなりませんから、研究者としては常に理論的な考察を繰り返す必要があります。(2008年2月13日加筆)

現在はデータ分析によって占星学についても多くの検証を行うことが可能になっていますが、占星術に携わる人の中には、どのような検証も意味がないと思っている方もいるようです。しかし、それは情報処理方法を知らないためでしょう。もちろん、どんな分野でも人知を超える究極的な検証はできませんが、可能な範囲で検証を積み重ねて行くことで、非常に多くの有力な知見が得られるのです。(2008年2月14日加筆)

アディ調波(ハーモニックス)はデータ分析と人間の知覚・認識能力に対する考察から生まれましたが、そこで示された時間と空間と数の同義的な関係は科学的な研究でも証明されていますので、今後の研究には大きな期待が持てます。(2008年2月18日加筆)

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時間と空間の同義性

人間の知覚と認識に於ける数と形および時間と空間の同義性から、HN=1は0や1年と対応します。またHN=2以下も同様に対応します。(2008年2月19日加筆)

これらは、すでに述べたように――時間や空間に対する人の知覚と認識の働きについての――学問的研究によって明らかにされていますので、興味のある方は下記にある脳科学や神経科学の関連項目を参照してください。(2008年2月20日加筆)

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予測の再現性

さて、占星術師の直観によって考えられてたであろうホロスコープの解読法は、現代の脳科学の研究によって裏付けられてきていますが、本当に人の行動を予測する効果があるかどうかは、実際の問題に対する適用の仕方にかかっているようです。(2008年2月21日加筆)

つまり、占星術師が安定的に発揮できる特殊な天才的直観の持ち主でない限り、裏づけの取れた解読法に従う場合のみ予測効果が現われると考えられます。それ以外の場合には、偶然以上の予測効果は期待できないことになります。(2008年2月23日加筆)

このような予測効果について検証する場合は、主観的または直感的に認識できる作用と客観的な影響を区別するために、外部から観測できる指標を定義しなければなりません。(2008年2月24日加筆)

アディ調波(ハーモニックス)やその研究の基礎になったゴークランのデータは、主に社会的に高い業績を上げた人物を中心に集められていますので、研究成果を適用できるのは主に才能や適職・適性といった分野になります。(2008年2月25日加筆)

この場合、社会的な評価を基準としていますので、社会的な評価の対象にならない狭く限られた領域や私的な領域で発揮される能力はアディ調波上での判断の対象にはなっていません。(2008年2月26日加筆)

これはアディ調波(ハーモニックス)が、それらの領域で効果を検証できないという事ではなく、あくまでデータにより確認された分野の問題です。ですから長寿者などアディやその他の人により研究され検証された事柄については、、効果の有無を含めて限定的で実際の応用が難しいとしても、意味のある知見が得られています。(2008年2月27日加筆)

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法則の適用限界

実際の応用が難しいということは、当然のことながら依頼人の相談に乗る際に判断のよりどころにはできないということです。これは何もアディ調波(ハーモニックス)に限ったことではありません。検証の積み重ねが無く、極めて狭い範囲の個人的経験則を根拠とするような、広い世界での判断のよりどころにできそうも無い解読法は、適用可能な限界について身の程をわきまえていなくてはなりません。(2008年2月28日加筆)

もし、有効性を主張しようとするなら、客観的に判断できる検証法に基づかなければなりません。アディ調波(ハーモニックス)やゴークランデータは、占星術にもそれが可能なことを示しているのですから、主観的で曖昧な考え方をそこに持ち込むことは、研究を逆行させることにもなります。(2008年3月3日加筆)

特に、占いにかかわる人の考え方で問題なのは、限定された条件で成り立つ解読法をいきなり拡大解釈して適用範囲を広げてしまうことです。これは適用条件を限定するからこそ成り立つホロスコープの効果を見失わせてしまうので特に注意しなくてはなりません。それは例えば「日の出の時刻の近くでは血液凝固因子の作用で心臓病が発症しやすい」ことを根拠として、太陽とASCのアスペクトの意味にまで拡張するようなことです。これでは症状に合わない薬を処方しているようなもので、効果が無いばかりか害悪さえあり得ます。ここは声を大にして述べる事柄でしょう。「解読法は事実の検証に基づいて適用すべきなのです。」(2008年3月4日加筆)

ですから、このサイトではアディ調波(ハーモニックス)に限らす、できるだけ客観的な判断基準に繋がるような考え方を取るようにしています。そのため、安易にホロスコープの解読ルールを示すことは避けています。土台となる考え方が身に付き検証が積み重なるほどに、それらは自然と浮かび上がって来るものです。(2008年3月5日加筆)

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客観的な裏づけ

この場合の土台となる考え方は、既存の狭い思考の常識に合うようなに範囲に留まるものではありませんが、単なる妄想として片付けられるような裏づけの無いものでは困ります。あくまで何らかの事実に基づいた論理的な整合性を満たすことが必要です。常識から離れるものほど、それが足りなければ説得力を持ちません。(2008年3月6日加筆)

アディ調波(ハーモニックス)の基となったゴークランデータは、そのような意味での裏づけになるのです。そして彼等の時代に比べてデータ処理能力が飛躍的に高まった現代の占星術は、さらに確かな土台の上に築かれる事が可能なのです。(2008年3月7日加筆)

主観や直観によるひらめきは、そのような土台を築く為にこそ生かされることが、次代にも繋がり占星術が社会にも貢献できる道になるでしょう。そのような文脈でこそアディやゴークランの研究も、またコリスコやコラストラームの実験も石川氏の干渉波の仮説も大きな意味を持つのです。(2008年3月9日加筆)

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ホロスコープ解読の考え方

実際にホロスコープの研究を積み重ねると、安易にホロスコープの解釈を拾い出すような単純な読み方には疑問を感じるようになるものです。私見を述べれば、ホロスコープの解読とは、いろいろな要因について考察を重ねた後に、不要な部分や影響の軽微な部分を取り去って、重要な部分を深く読むことだと思います。(2008年3月11日加筆)

例えばオーブを広げて過半の天体を解読対象にしたり、マイナー天体やアスペクトを際限なく付け加えて解釈の意味を広げることは、結局は解読の焦点が定まらないことになります。(2008年3月12日加筆)

また、太陽、月、ASC、MCの中で2個以上が関係している部分は、実証データを用いてすでに述べたように、解読に際して特に重要と考えられるので、他の部分がどうあれ、深く読むことが必要です。この部分に関しては、たとえホロスコープ全体が分からなくても、ある程度の解読はできるものです。(2008年3月13日加筆)

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考え方の例(解読結果に至る筋道)

例えば、太陽0土星であれば、次のような順序で解読をすることができます。

  1. 現代社会では、通常の場合、人間は何らかの社会集団に属しています。
  2. また、この集団には何らかの規則があります。
  3. そして、この規則の内容は集団の構成員の平均に合わせて決められています。

ここまでは占星術以前の社会的知識です。
(2008年3月14日加筆)



ここからは占星術の知識と関連させながら考えています。
  1. この規則、または規則を強制する権力者、年長者、指導者などは土星の象徴する事柄です。
  2. ここで太陽を実行力と考えた場合、太陽□土星の人は物事を減点主義で評価するため自らに対しても要求水準が高く、細部を理解するまで納得できずに、何かを実行する場合には結果を出すまでに時間がかかり、集団のペースに合わせる事が困難です。
  3. また月を感受性と考えた場合、月□土星は些細なことでも悲観的に受け取り、内向的な傾向が強いことを表すので、自らの実行の遅さを普通の人より否定的に感じてしまうことになります。
  4. さらに太陽0月は、実行力と感情が同一の価値観に支配されて発想の転換が困難になりがちです。
  5. 太陽と月が同一のサイン、同一のハウスの場合は、さらにこの傾向が強調されます。


ここから先は、また占星術以前の社会的な知識による判断です。
  1. そのために、効率の良さが優先され迅速な行動が評価される現代では、集団生活に馴染み難い傾向が生まれます。
  2. 逆に、時間をかけても細部まで正確に実行することが評価される熟練を要する分野では、この傾向が長所となり能力を発揮しやすいと言えるでしょう。
(2008年3月15日加筆)


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アディ調波(ハーモニックス)での解読手順と再現性

この例のように、社会的な知識と占星術の基礎的な知識を論理的に積み重ねた考え方が、ホロスコープ解読法と言えるものです。この手順について理論的に整理されていない場合は、良く言えば直感的な読み方、悪く言えば当てずっぽうということなってしまい、考え方の流れを再現することができません。これは解読の対象になるチャートの数が非常に多いアディ調波に於いては特に留意すべきことです。(2008年3月16日加筆)



もともとアディ調波は、それ以前の占星学に多く含まれる感覚的で曖昧な部分を論理的に整理できることにも大きな価値があるのです。その趣旨から言えばアディ調波を用いながら感覚的な読み方をするのは、全く逆の方向と言えます。既に述べたように、(サインは座標として働きますが)アスペクトやハウスは調波に置き換えられていますので、特にそのような項目をアディ調波の中で取り扱うことは同一因子を重複して評価することになるので避けなければなりません。(2008年3月17日加筆)



ホロスコープを解読して未来予測を何度繰り返しても偶然以上の的中率が得られるならば、それは再現性がある、言い換えれば良く当たるということですが、もし解読の手順が整理されておらず毎回異なる読み方をしているとすれば、それはホロスコープの解読法に未来予測の手がかりがあるというよりも、別の手がかり(いわゆる直観など)によって的中結果を得ている可能性が高いということになります。(2008年3月18日加筆)



たとえ優れた直観力を持っていたとしても、それに頼って判断することは、占星術がホロスコープをロジックにしたがって解読することによって何らかの情報を得ようとするものであるなら、(現実問題として直感で判断せざるを得ない場面は別としても)それを習得する方法としては正しいやり方とは言えません。(2008年3月19日加筆)



このような文脈に於いては、最初に述べた「現代的な時間の観念」に基づいて、因果関係が想定されるような論理を社会的に通用する体系として習得する必要があります。通信に於ける量子暗号などを考えれば、占星術は現代的な時間の観念に変更を迫る理論体系である可能性もありますが、その場合は、まず最初に現代的な時間の観念に対する疑問点について詳細な論考を加えなくてはなりません。その上で疑問点に対する解決法として、例えば量子論とは言わないまでも、時間に対する別の理論を構築しなければなりません。しかし、日本で知られたものでそこを論じた現代の占星学理論は、残念ながらユングの共時性の考えを安易に借用した程度のものしか(浅学な筆者の知る範囲では)見当たりません。(2008年3月20日加筆)



繰り返しますが、ここでは習得過程における現代的な思考の延長線上での話ですから、アディ調波の読み方においても、深いところでの統一的な考え方を理解した場合はともかく、解読技法としては、それまでのホロスコープの解読法とは異なりますので、ハウスやアスペクトなどを持ち込んではならないのです。(2008年3月21日加筆)

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論理的な思考と名人芸的な直観

論理的な考え方は何もアディ調波(ハーモニックス)に限ったことではなく、ホロスコープ解読の前にで述べたように、現代社会で生活する限り身につけなければならない基本の手順です。とても名人の域には及ばない学びの途中であれば尚さら必要な事です。たとえ体で覚えたものであっても、知識として言葉で他人に伝えるためには避けられないことです。そのために、言葉にならずに抜け落ちてしまう部分をできるだけ減らすような表現の工夫が必要です。(2008年3月22日加筆)



言葉によるコミュニケーションは発する人と受け取る人の言語能力に依存します。残念ながら筆者には、くどいほど言葉にして繰り返しても、自分の思いを全て伝えられるような表現力は備わってはいませんし、受け取る側になったときには読解力や理解力の不足も感じるところです。しかしながら、現代の言葉として定義されていない自然界に存在する何らかの信号を受け取り伝える術は、現代文明によって退化してしまった身体感覚や「それに近い何か」なのかもしれないと思うことも否めません。(2008年3月24日加筆)



都会の人工的な環境から離れて、季節の移ろいや日の出日の入り、星空のきらめきを見つめながら生活を続ける中でホロスコープが(語源と言われている)「時を表す」という考えを自然と理解できるようになってきます。自然界の周期と共に生活していたであろう古代人が、そこに何らかの規則性を発見していたとしても驚くほどのことではありません。農事歴などはまさにそのものであり、人間にも自然の一部として生命活動には調波で表される変動があります。(2008年3月25日加筆)

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現代的な意味での天球の音楽

それらの生命活動の調波的な変動は、多少の違いはあるにせよ地球の自転と公転、月の公転、太陽活動の変化、惑星の公転やそれらに左右される地球環境の変化に影響されています。それが、かって天球の音楽と呼ばれたように様々な周期の共鳴としてホロスコープに現われているのです。(2008年3月26日加筆)



中でも調波占星学は、それらの周期の共鳴現象を現代的に表しているものです。近い将来には科学的な再現性の上で生命活動と天体の関係が明らかになるでしょう。ゴークラン、アディ、石川源晃ら先駆者達が切り開いた生命活動と天体の関係については、宇宙時代を向かえた現在、(ホロスコープそのものではなく、生物学の新しい分野としてではありますが)NASAの重要な研究課題となっています。(2008年3月27日加筆)



人を対象にした感覚の実験によって明らかにされていますが、基本的な知覚・認知の仕組みの上で、不安定な2、安定な3は調波に於ける基本周波数であり、その高調波も意味の繰り返しとして知覚されています。アディ調波に於ける年齢とHNの対応も、関連した一連の研究で明らかにされているソーラリターンの回数と繰り返しを知覚する能力が根拠となっていると考えることができます。(2008年3月28日加筆)



ここに取り上げた話のほとんどは、断片的な事実ではありますが科学的に証明がなされていることを基に、それと直接的に対応するであろう占星学の用語を使用して説明しています。筆者は、これらの事実を繋ぐ理論的な体系として、アディ調波(ハーモニックス)の仕組みを厳密に組み上げていくことが今世紀における占星学の課題の一つであると受け止めています。(2008年3月29日加筆)



それは、現在の日本で知られているアディ調波(ハーモニックス)についての解読方法について、筆者は表面的な解釈に過ぎないと見なしているということです。断片的な事実に基づく知見はありますが、それがどこまで普遍的に適用できるかについては、まだ不明な段階にあります。(2008年3月30日加筆)



そもそも占星術とは経験則に基づく解釈に過ぎないとも言えますから、それでも充分なものと見なす立場もあるかもしれません。しかし他の分野に目を転じればITの進歩によって処理できるデータが飛躍的に増大し、これまで占いの領域でしか扱えなかったような人生の行動までもが予測可能な時代になっています。そこでは、占星学もデータ分析によって新しい時代の予測技術としての価値を主張できるものになることが可能です。(2008年3月31日加筆)



ある面で占星術は、スポーツを書物の説明によって理解しようとすることと似ています。それは言葉を頭ではなく体で理解しなければならない身体感覚に近い領域に属するからです。しかしスポーツが科学的に研究されているように、知性で理解できるような理論として構築することは可能です。特に自分自身が身体感覚で占星術を理解している立場にある占星術家は、(客観性を担保できるなら)もっとも近い被験者となり得るのです。(2008年4月3日加筆)



研究者として身に付いた身体感覚を基にフィールドワークを行い、実際の行動を通して理解することが可能なのです。そのような意味で、天球の音楽は身体感覚として現代的に理解されるべきものと考えられます。(2008年4月4日加筆)

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現実を切り分けた事象とシンボルの対応

すでの記したように、シンボルは現実をある区切りによって切り分けた事象と複雑に対応しています。しかし、人の知覚と認識の仕方に基づき現実を区切ることで、事象とシンボルを対応付けることは可能です。そして、この区切り方とシンボルの対応が取れた時に的中率という目に見える形で占星術の効果が現われます。(2008年4月5日加筆)



逆にいえば当たらない場合は、区切り方とシンボルの対応がずれているということです。この区切り方がホロスコープ解読のノウハウと言うこともできます。そしてこれは何度も述べたように、文化的な知識などの先入観を排除して、人の知覚と認識の仕方を理解することで身に付くものです。(2008年4月6日加筆)



これも何度も述べていますが、文化的な先入観を排除するのは、そう簡単なことではありません。教育や日常的な情報を通して刷り込まれた現代的な思考の枠組みを取り払うためには、異なる視点から思考をする訓練が必要になります。もう少し詳しく言えば、いわゆる現代的な言語による思考の構造を、身体感覚的なものに切り替えるということです。(2008年4月7日加筆)



身体感覚的なものを基にした思考と言語的な思考とを必要に応じて切り替えられることと、この二つの思考を繋ぐことが、再現性のあるホロスコープ解読法の基礎と言えます。誤解しないでいただきたいのは、この場合に身体感覚的な思考といってもホロスコープを感覚的に解読する事ではありません。(2008年4月8日加筆)



「なぜ、その解釈をするのか?」を常に考えて、身体感覚的につかんだものを言語的に表現できるところまで組み立てる事が必要です。論理的に曖昧なものを理論と呼ぶのは語弊があります。ですから占星学理論と呼べるものは身体感覚的なものに言語的解釈を与え、ホロスコープ解読の全手順にわたって論理的な形で構成したものに限るべきでしょう。(2008年4月9日加筆)

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知覚とシンボル

生物の知覚能力としてのシンボルを考えるとすると、脳科学や神経生理学などの知見が役に立ちます。活動サインは獲物や食料を得るため、不動サインは貯蔵するため、変動サインは捕食者から逃るための行動と考えることができます。(2008年4月11日加筆)



それ故、活動サイン/不動サイン/変動サインであるCFMに相当するアディ調波のHN=4の特徴は外界の変化に対す対応の仕方や危機対応能力を示すと言えます。(2008年4月13日加筆)



また1年や1日の基準として規則正しく移動して昼を象徴する太陽と、日毎に変化しながら移動して夜を象徴する月は、昼間に活動する人間の生物的な特徴と対応しています。(2008年4月14日加筆)



これは顕在意識と潜在意識とも対応し、太陽は意識的に理解する判断基準を示し、月は無意識的に判断する価値を示します。(2008年4月15日加筆)



このように占星術のシンボルは生物としての生存を根本的な基盤とした知覚と活動との密接な関係に基づいています。(2008年4月18日加筆)



つまり、シンボルは生存の上での働きと根本に繋がっているのです。シンボルに与えられたキーワードはこのような視点から考えます。(2008年4月25日加筆)



このようなシンボルの捉え方は、ユング心理学における元型の概念と共通する部分があるかも知れませんが、先に述べた通りここでは最近の脳科学や生物学的な知見を参考に考察します。(2008年5月4日加筆)



ですから、もしユング心理学の視点で占星術や占いを捉えている方は、一度頭を切り替えて読んでください。特にこのサイトは再現性のある実証的なデータによる裏づけを基にして思考を組み立てているので、「偶然の一致」や「共時性」についての考え方は一旦忘れてください。(2008年5月6日加筆)



また、たとえユング心理学の用語と共通の単語があっても、ここでは日常の言葉として使用していますので、因果関係を含めて一般常識として理解してください。(2008年5月8日加筆)

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参考リンク集
倍音/高調波
振動と波動
時間学への眺望−−生物の時間と脳科学への期待−−
体内時計の仕組み
理化学研究所:体内リズムの維持機構を解明

ハーフサムの読み方