有名人のケーススタディ
(ホロスコープ解読例)

−その1−
棋士・羽生善治さんの場合
ホロスコープの解読の前に

ホロスコープの分析と解説には、多くの専門的な用語と考え方が登場します。下の羽生さんの特徴分析を読む前にホロスコープ見方と解読法のページに立ち寄っていただけると、理解しやすくなるはずです。

羽生善治プロフィール
・1970年9月27日午前7時34分埼玉県所沢市生まれ
・将棋棋士。1996年2月、将棋界公式の七大タイトルを制覇

さて、羽生善治さんのホロスコープの特徴は?(2015-08-1更新)

羽生善治さんのホロスコープへ

ホロスコープの特徴を洗い出す

  1. サイン分布の判定
    • +:−は3:7
    • C:F:Mは2:5:3
    • F:E:A:Wは1:4:2:3
    • 情:理は4:6
    • 牡羊〜蟹:獅子〜蠍:射手〜魚は1:9:0
    • オーバーロードはサイン乙女&サイン蠍

    サイン分布の特徴はを変えたところです。 の濃いところほど影響力が大と判定します。


  2. ハウス分布の判定
    • A:S:Cは4:4:2
    • オーバーロードは11ハウス

    ハウス分布の特徴はを変えたところです。 の濃いところほど影響力が大と判定します。


  3. 主にアスペクトによる重要天体の判定

    1. ASCに対する合は無
    2. MCに対する合は無
    3. ASCに対するメジャーアスペクトは月
    4. ASCに対する1度以内のアスペクトは無し
    5. MCに対するメジャーアスペクトは太陽、海王星、冥王星
    6. MCに対する1度以内のアスペクトは水星、火星
    7. ASCのルーラーは金星
    8. MCのルーラーは太陽
    9. 水星に対するメジャーアスペクトは金星、火星
    10. 火星に対するメジャーアスペクトは水星、金星
    11. 金星に対するメジャーアスペクトは水星、火星
    12. 月に対するメジャーアスペクトは土星
    13. 太陽に対するメジャーアスペクトは海王星
    14. 海王星に対するメジャーアスペクトは太陽、冥王星
    15. 冥王星に対するメジャーアスペクトは海王星
    16. ディスポジターの根は水星
    17. オーバーロード・サインのルーラは水星、冥王星
    18. オーバーロード・ハウスのルーラは水星

    主にアスペクトによる重要天体の判定ではを変えたところが特徴です。 の濃いところほど影響力が大と判定します。 また複数の特徴が重なるほど影響力が大きいと判定します。

    ホロスコープの重要天体を判定する以上の分析から、重要天体は水星火星太陽海王星冥王星であることが分かります。

    天体のコンビネーションとしては水星-火星-金星、太陽-海王星-冥王星の二組が上げられます。 この二組はどちらもMCに関連しているので、社会的な場面での働きが目に付くことになると判定します。


  4. 全体に関係する要素
    • 12サインを+:−に分類すると、内向的性質を示すマイナス・サインに天体が多い。
    • 12サインをC活動、F安定、M柔軟の3区分で分類すると、安定を示すF(フィックスド・サイン)に天体がやや多い。
    • 12サインを、F火、E地、A風、W水の4つに分類すると、創造性を示すF火のサインに天体が少ない。
    • ソフトアスペクトでは*が7個、△が1個、ハードアスペクトが1個、コンジャンクション1個である。
    • ディスポジタ(天体の配列)ではサイン乙女の水星がルートで、すべての天体が連なっている。

  5. 職業適性に関係する要素
    • 実務を示す、おとめのサインに、天体が多い。
    • こだわりを示す、さそりのサインに、天体が多い。
    • 知性を示す水星と、攻撃性を示す火星が、非常に強くタイトに組んでいる。(コンジャンクション、0度)
    • その水星と火星が、おとめのサインにある。
    • その水星と火星が、社会的立場を示すMCと、非常に強くタイトに組んでいる(セミスクエア、45度)
    • 生まれつきの性質を示す、アセンダント・サインのルーラー(支配星)である金星が、1ハウスにあり、このホロスコープで最も強い働きをする水星と、非常に強くタイトに組んでいる。(セクスタイル、60度)
    • 社会性を示すMCと自我を示す太陽が*である。
    • MCと想像力を示す海王星が△である。
    • MCと集中力を示す冥王星が*である。
    • 太陽と海王星が*である。
    • ASCと海王星、冥王星がセミYODである。(海王星-冥王星がMC関連ゆえ)

  6. 愛情に関する要素(個人的要素)
    • 第一ハウスに金星がある。
    • 金星は水星、火星とタイトな*を形成している。
    • 月□土星は唯一のメジャー・ハード・アスペクトである。
    • 月がASCと*である。

  7. 七冠制覇に関する要素
    • 進行(1日1年法)の月が出生のMCと非常にタイトな合である。

分析結果

以上の点から次のことが分かる。一般的な傾向として、内向的で、行動は安定している。創造性は少なく、分析的で、こだわりが強い。 また、個人的な特殊性として、将棋棋士として有利な条件がそろっている。


まず、分析的で勝ち気な知性をもつこと。そして、社会的立場で発揮されること。さらに、子供のころから能力が発揮されることである。 その上、イメージング能力が異常に高い。


愛情面では、通常であれば女性に対する興味が強い。おそらく(奥さんのホロスコープと見比べないとなんとも言えないが)恐妻家であろう。感情面で神経が疲れるので一人の時間を持つ必要がある。


七冠を制覇した時点(25歳5ヶ月)での1日1年法の月は非常にタイトな合を出生のMCと組んでいる。教科書どおりの読み方で「努力の結果が社会的に認められる時期である」、と言える。

アスペクトによる重要天体の判定

この判定法は基本的に出生時刻が判明している場合にのみ使用することができます。生年月日のみを基準にしたホロスコープ解読法では使用できませんので、多くのサイトの解説では省かれている可能性があります。


この判定法の特徴は、ASCとMCの重要性を反映したホロスコープの解読法だと言うことです。


多くの方がご存知のように、出生時刻の違いでアスペクトの重み付けは全く変わります。


ご覧のように、この解読手順ではASCやMCのアスペクトがどのようにホロスコープ全体に影響を及ぼすかについて言及しています。

重要な天体はASCまたはMCと関連を持った天体です。そのため同日生まれでも重要天体が異なり、解読の際の重み付けもそれに応じて異なります。


本文をごらんのように、この解読の手順は勘を必要としません。手順さえ踏めばだれでも重要天体を判定でき、ホロスコープの解読ができます。


なお、重み付けの詳細などは下記講座をご覧ください。



テーマ研究「強い棋士」の条件とは?

羽生さんのような強豪棋士には、共通する占星学的な特徴というのがあるのでしょうか?

アストロ・ハートでは、(1)将棋というゲームの特徴と、その特徴が持つ占星学的な意味、さらに(2)タイトル獲得数の多い棋士136人を(1)の観点を踏まえながら、それぞれのホロスコープを徹底分析してみました。こちらもぜひご覧ください。

to home