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- ホロスコープの見方と解読法(I) -

ホロスコープ占星術(相性占い)/ホロスコープソフト開発販売/ホロスコープの読み方/今週の占い

- −ホロスコープ解読の前に−

 ホロスコープとは(標準的には)地球を中心に置いた時の天体の位置を図に表したものです。
 また、この図に使われる主な天体は太陽、月、太陽系内の惑星(水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星*注)の十個で、その位置は(標準的には)春分点を基準として太陽の通り道である黄道で計ります。
(中学校で習った理科の授業を思い出してください。)
2006年8月に惑星の定義が科学的に決められ、冥王星が矮惑星に分類されましたが、これまでの文化的な習慣に従いここでは冥王星を惑星に準じて扱います。
占星学で使用する天体を選ぶ場合、条件の一つとして「人類の認識に与えた影響の大きさ」を重視します。(補足:2008-5-26追加)
この問題について詳しい説明は10大天体を参照してください。

 「ホロスコープを解読する」とは、この図に表された天体の位置を基にして、地球上にもたらされる「宇宙からの影響による人間社会の出来事の変化」を推測するものです。

 読み取る事柄は「人間社会の出来事の変化」ですから、星や宇宙が物事を起こしているのでは有りません。あくまで人間が起こす事柄の変化を推測するのです。
 ですから元になっている人間社会の出来事を理解することがホロスコープ解読の第一歩になります。

「人間社会の出来事を理解する」ことには、現在までの状態を出発点として今後を予測することも含んでいます。これまでの行動の積み重ねの結果が生み出した現在の状態を冷静に受け止めると言うことです。これは同じ生年月日の方でも、これまでの行動の違いによって解読が変わる事を示します。
(補足:2008-6-12追加)

要するに、これまでの努力によって将来が変わると言う当たり前のことです。そして今日・明日と続く現在の努力は自分の意志で可能です。先入観に捉われずに可能な状況を作り出すことも意志の力です。これらのことも「人間社会の出来事を理解する」ことに含まれます。
(補足:2008-6-19追加)

また、同じように荒天に遭遇した場合でも、一人は日本海側の雪国、もう一人は関東地方の平野部とすれば、具体的な危険の内容も対処法も異なります。
(補足:2008-7-9追加)

これは、同じ問題をホロスコープで解読する場合、既知の情報に関しての平均値を知る必要があることを示します。その平均値からの隔たり具合を読み取ることが、解読結果を導き出すことになります。
(補足:2008-7-11追加)

この「平均値を知る」ということが、「人間社会の出来事を理解する」ために必要なのです。言い換えれは。ホロスコープの解読方法とは、依頼人がこれまで属してきた社会的な環境で培ってきた社会性や思考/行動などが、コミュニティの平均から比べてどのような偏り方をするかを推測することなのです。
(補足:2008-7-12追加)

具体的な内容を推測するためには、依頼人がこれまで属してきたコミュニティの習慣を知らなければならないのです。もし、それが曖昧であれば、解読結果は抽象的な表現にならざるを得ないのです。
(補足:2008-7-14追加)

このような解読結果しか提示できない原因は、多くの場合、人生経験や洞察力の不足、視野の狭さ、固定観念などが原因と言えます。
(補足:2008-7-16追加)

 例をあげれば、現代日本で生まれたら職業としての小説家に成れる可能性が高いと判断できるホロスコープでも、小説家という職業が存在しない社会で生活する場合には小説家を適職と判断できないわけです。
 極端な話、表現の自由が無い国では、広く文章を公開することは牢獄につながれる事になるのかも知れません。

 (補足:2006年1月9日追加)
 上記の例は、「現代日本」または「表現の自由が無い国」が社会、「文章公開」が出来事、「小説家になる」または「牢獄に入る」が出来事の変化と考えています。つまり、その人がどんな社会環境下にあるかが分からない場合は最終的な判断が出来ないということです。
 もちろん文章作成の能力を必要とするのは言うまでもありませんが、さらにそれを社会の中で認められる形で発揮できなくてはなりません。

 実際の解読では、普通の人の社会環境は共通する要素が多いので、一般的にはその前提で判断することが行われていますが、ホロスコープの見方や解読法を考える際には思考過程を明確する必要があります。


 (補足:2006年4月5日追加)
 上記の例でもわかるように、人間社会の出来事やその変化には色々な次元の要素が複雑に絡み合います。
 これは小説家に限ったことではありません。どのような職業でも、また男女の愛情問題やその他の人間関係でも同様で、そこには色々な条件が関係してきます。
 そして占星術で使用するホロスコープやその他のチャートはそれらの人間社会の多次元的な条件に対応する構成要素で出来上がっています。
 (少し先走ったことを書きますが)例をあげれば外向的/内向的な資質に対応する+サインと−サイン、論理的/情緒的な資質に対応する地・風サインと火・水サインといった星座要素や能動的/受動的な資質に対応する太陽と月などの天体要素や第一次産業/第二次産業/第三次産業に対応するアンギュラー/サクシーデント/ケーデントのハウス要素があります。
 またこれらの要素と人間社会の条件との対応も多元的で一対一のような単純な形ではありません。
それ故、ホロスコープを解読する場合もデータ分析する場合も、個々の条件や要素に注目する前に全体を規定する条件に高い優先度を与えます。それが上記で取り上げた社会環境であるわけです。


優先順位
  1. 個人を取り巻く環境に影響を与える社会環境
  2. 個人を取り巻く環境
  3. 個人の受け止め方
  4. 個人が作り出す自分を取り巻く環境
    以下2に戻って、繰り返しその影響を推測します。
    社会性を意識し始めた場合には、次の段階に入ります。
  5. 個人を取り巻く環境に影響を与える社会環境に働きかける
    以下1に戻って、繰り返しその影響を推測します。
ホロスコープ解読とはこのプロセスを推測することでもある。



 (補足:2006年4月20日追加,21日修正)
 最初の作業としては、上記の優先順位として考えられる実際の出来事や環境をホロスコープと対応させることが必要になります。
 この対応は1対1ではありませんが、ホロスコープの要素ごとに実生活を切り分けて考えて行きます。
 この時に注意すべき点は、同じホロスコープの構成要素と実生活との対応に、生活体験の違いによる微妙な個人差がつくことです。(1)注
 この個人差のついたホロスコープは「がついた」と表現することがあり、この差を読み取ることがホロスコープ解読に当たっての非常に重要なポイントと言えるでしょう。
 そして実際の解読では(具体的なホロスコープ解読は上記のように、相互作用が繰り返される形なので)この差が積み重なることによって良く似たホロスコープでも解読結果に大きな違いが生まれます。(ですから同じ誕生日でも出生時刻が違うと大きく変わってきます。)


(補足:2006年4月21日追加)
注(1)ホロスコープと実生活との対応付けは、生まれてからこれまでの実際の出来事とそれに対する本人の認識や感想を確認する作業で可能となります。
 ホロスコープ解読の練習では、自分や身近な人の次には伝記が信頼できるような有名人が役立つでしょう。

(補足:2006年5月3日追加)
 上記のようなホロスコープと実生活との対応付けでは、すでに述べたように、実際の出来事の内容を要素に分けて、それぞれの要素がホロスコープのどこに当てはまるかを確認します。
 これは非常に大事なことで、実生活を愛情とか職業とかの単語に当てはめる考え方をしてはなりません。
 愛情問題であれば、フィフティフィフティの人間関係なのか、トキメク恋なのか、嫉妬と束縛なのか、片思いなのか、不倫なのかなど、お互いの認識を含めて要素を抽出します。
 適職の判断であれば、収入、専門能力、対人関係、社会的評価、交渉力、忠誠心、独立心など職業に関係する事柄それぞれをホロスコープで読み取り、総合的にどのような分野に向いているかを考えます。


(補足:2006年6月11日追加)
 この対応付けでは、実際の出来事を要素に分ける際に、それを行う個人(占い師)の価値判断(世界観や思想など認識の枠組み)の影響から逃れることができません。要するに多かれ少なかれ個人(占い師)の主観的な判断になります。
 相談者(依頼人)から占いを依頼された場合であれば、占い師は相談者(依頼人)の価値観に受け入れられやすい説明をすることで、(サービス業としては)納得してもらいやすく説得力があるように見えるのですが、それをそのままホロスコープの解読に当てはめると相談者(依頼人)の認識の偏りに左右されやすく、客観的な未来予測(行動予測)を難しくします。
 多少なりとも客観的な予測を行おうとするならば、(最初に述べた「人間社会の出来事を理解する」と重複しますが)ホロスコープ解読には相談者(依頼人)の置かれたコミュニティでの状況をできるだけ客観的に把握することが必要になります。(この理由でホロスコープの解読には相談者(依頼人)が所属するコミュニティでの人生経験が役に立ちます)。

(補足:2006年8月31日追加)
これはホロスコープの解読が文化的な影響を受けることの表れです。が、それ以上に重要な点は、天体をどのように位置付けるかなど、占星術の根本的なところに文化的な影響が現われことです。(参照10大天体


(補足:2006年6月17日追加)
 この出来事を分ける際にどこで区切りをつけるか、冒頭に掲げた小説家を例にして更に考えて見ましょう。
 ここで「現代日本で生まれたら」と条件をつけましたが、時代で区切ること、国で区切ること自体が一つの価値判断です。もちろんこれらは一般的によく使用される区切り方ではありますが、これ以外の区切り方も当然存在します。
 文章作成能力にしても、文学賞などの受賞歴から判断することも考えられますが、これも文学賞の無い時代/社会では通じない判断基準です。(表現の自由が無い国の例を思い出してください。)この基準は文章作成能力を判断する場合に有効かもしれませんが、最適かどうかは分かりません。
 もしかしたら受賞という出来事は文章作成能力と社会的評価を得る能力の混じった結果を表しているのかもしれません。そうであれば受賞に対応するホロスコープの要素も文章作成能力とは別なものになるでしょう。
 筆者の調べた範囲では、この例に限らず社会との係わり合いが重要なファクターになる場合、個人のホロスコープだけでは解読できません。
 どんな区切り方を採用するか、またそれらがホロスコープとどのように対応するかに関して(占星学の中でゆるい基準はなんとなくありますが)何時でもどこでもどんな社会でも確実に通用する基準はありません。価値観が多様で流動的な現代日本で通用する区切り方の基準・ホロスコープとの対応は、それぞれの状況や相談者(依頼人)に応じて別の視点から考える必要があります。


(補足:2006年6月19日追加)
 先に職業に関係する事柄を、収入、専門能力、対人関係、社会的評価、交渉力、忠誠心、独立心などに分けて考えましたが、これもホロスコープ解読の細かい技術を適用する前に行う解読テーマに対する吟味に当たります。

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(補足:2007年4月9日追加)
 そして(一見したところは)主観的にも見える情況や相談者(依頼人)に応じた区切り方とホロスコープの構成要素との対応付けが的確に行われた時に、初めてホロスコープの解読ができるのです。

(補足:2007年4月12日追加)
 これは相談者(依頼人)のホロスコープ上の「癖」を見分ける感覚と経験が切り分け方の判断を左右してはいますが、占星学による理論的前提が基になっているので、データ分析の際にも当てはまることです。
 要するに、これまでの説明は(相互作用も含めて)実際のデータ項目とホロスコープの構成要素との対応付けが上手く分析できた場合に当てはまる事柄です。

(補足:2007年4月16日追加)
 つまり競馬騎手や将棋棋士の例では、どの天体同士のアスペクトが多いのか?またはどのサインにどの天体が多いのか?といった基準で有意な結果は出ましたが、いつでもそのような単純な形で有意な数字が見出せるような話ではないのです。
 筆者としては競馬騎手や将棋棋士は「子供のころから特定分野で似たような境遇を過ごしている場合が多い」ので分析に向いていると判断した訳です。
 それが妥当なのかは検証が必要なことではありますが、これまでの話の流れを汲むならば、似たような境遇であるほど有意な結果を見出しやすいとの予想はできます。
 このようなデータ分析は、結果についての予想をたてずに有意な要素を探す探索的な場合と、前もって予想した内容を検証する場合とでは基本的な考え方が違います。

(補足:2007年4月17日追加)
 探索的な場合は、一般的には調べる要素(変数)の種類が非常に多岐にわたります。例えば天体2個の組合わせは10天体でも全体では55個になりますが、全ての組み合わせ(変数)の中から統計的に5%水準で有意な結果を見つけたとしても、そもそも55個も調べているわけですから、数個(5%)の組合せ(変数)は偶然だけで有意な数字が現われます。
 それに対して、検証の場合は最初から調べるべき要素(変数)の偏りが予測されており、もしそこで5%水準で有意な結果が出れば、その時点で一応の結論になるわけです。
 もちろん両者とも何度も検証が繰り返され、同じような結果が再現されるたびに信頼性は高くなります。
 占いとして考えた場合、結果が再現されなければ、その区切り方の要素(変数)は「まぐれ以上には当たらない」ということです。

(補足:2007年4月18日追加)
 占いの場合、経験則に頼ることも多いと思いますが、区切り方の重要性などと共に上記のような点から考えて、占い以外の知識や経験も非常に大切になります。
 もし占星術の専門家を標榜する方が占い以外の知識や経験を軽視している場合は、その方がどれほど人格的に優れていたとしても、またどれほど占いの知識が豊かであろうとも(占いに限らず、どんな知識も他の分野の知識や認識能力から孤立しては成立しませから、)その方の意見や考え方は根本的な部分で信頼するに価しません。(専門バカという言葉もありますネ。自戒を込めて(^^;)
 どんなに善意が基になっていても「根本的に間違った意見」はあるものです。「占い」や「宗教」、「カルト」などに関連しそうな内容で「特に質問や疑問を受け付けず、説明を拒否する姿勢がある(信じる/信じないを判断基準にし、疑問に心を開かない)もの」は、あなたがこの分野によほど詳しく無い限り敬遠したほうが良いでしょう。

(補足:2007年4月20日追加)
 もちろん、逆にどんなに優れた知識や能力を持っていても人格的に優れているとは限りません。特に気をつけたいのは特殊能力を人格的に優れている証拠のようにカン違いする事です。
 例えば優れたスポーツ能力の高さと優れた人格は別のものですが、いわゆる霊能力といわれるような特殊なものでも同様です。優れた人格は日常の行動に現われます。もし仮に特殊能力が有ると思っても、その人の行動に少しでも疑問を感じるなら、それは人格から滲み出るものです。相談相手を選ぶならその人の日常の行動を良く見てください。

(補足:2007年5月17日追加)
 私見ではありますが、占なう側、占なわれる側どちらの立場にしても、「占い」に係わる方々には、その人が信奉する占いに対して、宗教における信仰心のような無批判の受け入れ姿勢が大きく作用している方がかなり見受けられます。
 このページをお読みになっている方は占星術やホロスコープの読み方に興味があってのことだと思いますが、皆さんは自分の信奉する占いに対して、表面的な技術から根本原則の部分に関するところまでの全てに対して、常に疑問を持って係わりを続けていますか?
 もしそれが十分に出来ていれば、宗教的な信仰心とは一線を画していますが、占星術の構造で述べるような構造のどこかの段階に、無批判に受け入れている条件や前提があるとしたら、それは宗教的な信仰心とも、あるいは単なる思い込みとも同列に語り得る「不確かなものに対しても関係を想定してしまう惑わされやすい人間の心の働き」なのかもしれません。

(補足:2007年7月25日追加)
 「不確かなものに対しても関係を想定してしまう」というのは認知の仕組みは、動的な危ういバランスの上に成立している生命にとって生存に必要な能力なのかも知れません。
 少なくとも、環境に適応し生存する為に身についたであろう心理学に於ける「鳩の迷信行動」や動的な生命による時間認識から導かれる「因果律の概念」からうかがえる認識能力とはそのようなものです。そして占星術もその認識能力の線上に存在します。

(補足:2007年7月27日追加)
 「鳩の迷信行動」と同じ認識能力の上に存在するとは、占星術が迷信であることではありません。既に何度か述べていますが、物質的条件だけでなく、生存に必要な「条件付け」や「学習」、「認識」などの能力が占星術を成り立たせる条件に入っていると言うことです。
 特に、神経発達の初期に生存に都合の良い刺激を「快」、悪い刺激を「不快」と判断するような低次機能の層に刷り込れたような条件は、その後の生命活動に大きな影響を与えると考えられます。

(補足:2007年7月28日追加)
 最初にホロスコープの解読とは「人間社会の出来事の変化を推測すること」であると述べましたが、この「出来事の変化」には時間的な前後関係が想定されています。
 この時間的な前後関係は、物事の因果関係を考える際には抜きにして語ることはできませんが、ここに現われる時間とは人間が出来事をそのような前後関係として捉える認識の産物です。


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 筆者が参照した文献は多岐にわたりますが、このHP自体は筆者の個人的見解を述べたものです。当然ホロスコープ解読に必要な実際の出来事の区切り方も同様に筆者の意見です。もちろんこれまで筆者が影響を受けた全ての事柄が思考の枠組みとなっているでしょう。経験は役に立つと同時に思考を規定し、それが残念ながら私自身の限界でもあります。

(補足:2007年4月24日追加)
 また、細かいところまで理論的に積み上げて解読法を理解する学習法に対しては、人によって適性が違うと思います。基本的にはホロスコープの解読はシンボルに対する感覚的理解と人間の認識能力の仕組みに対する論理的な思考で行うものですから、筆者はこのような学習法に適性がある方に、占星学に携わることをお薦めします。
 ホロスコープで該当する配置を述べれば月−土星−天王星−ASCのコンビネーションを出生図やアディ調波のHN5などにお持ちの方です。

以上のことをふまえた上でホロスコープの解読が始まります。


-ホロスコープの解読-

 ホロスープの解読は、特徴を見つけることから始まります。特徴とは、何度も現れ強調された要素のことです。(ここで言う要素とは、ホロスコープを構成する天体/サイン/ハウス/アスペクト/などのことです。)占星学では、いくつもの要素が同じような事柄を示している場合、その事柄が起こりやすくなっていると考えます。個人のホロスコープでは、性格的な特徴や人生上の出来事を示します。

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(補足:2006年7月15日追加)
 −ホロスコープ解読の前に−で述べたように、占星学で用いる要素と実際の人間社会の出来事との対応は多元的です。ある一つの要素のみ取り上げて何かを判断することはありません。(いわゆる12星座占いは太陽のみの位置に基づいて判断する形になっていますから、ホロスコープの解読とは根本的に考え方が異なります。例えば「牡羊座生まれだから〜〜。」などの12星座占いの発想はホロスコープの解読法を考える際には妨げになりますので、いったん全てを忘れてください。)


(補足:2006年7月31日追加)
 現代日本社会の実際の出来事に対するホロスコープの解読結果として、特定の要素の影響が認められること(参考有名人でケーススタディ)が有っても、ホロスコープのただ一つの要素のみの結果ではありません。特定の要素の影響が現われるための条件が(現実社会の出来事だけでなく)ホロスコープにもあるからです。


(補足:2006年8月6日追加)
 (一般的なホロスコープ解読の説明には明示的な指摘がほとんど無いかもしれませんが)ホロスコープの解読とは、まず解読テーマに対する仮想的な平均的ホロスコープの複数要素との統合的な比較から始まります。
 そのためには平均的ホロスコープを知らなくてはなりません。(この平均的ホロスコープが表すものは仮想的な解読テーマに対する平均的人生でもあります。)
 解読テーマに関しては、この平均的ホロスコープに近いほど平凡な可能性が高いと判断します。反対に平均からの偏りが大きいほど、ホロスコープに特徴があるとして、その人生も解読テーマに関しては特徴的なものと判断します。


(補足:2006年8月12日追加)
 もちろん、実際にホロスコープの特徴と解読テーマの間に何らかの対応がないと、このような判断はできません。実例の一部を有名人のデータ分析でご確認ください。
 あくまで証明ではなく一つの事例に過ぎませんが、そこでは「将棋棋士の成績とホロスコープの関係」、「競馬騎手の成績とホロスコープの関係」が示唆されています。


(補足:2006年8月14日追加)
 また、ここで述べている解読テーマとは、人生上の出来事として回想録にでも残るようなものだけではなく、日常的な事柄(例えば、「新し物好きである」とか「セッカチである」とかの行動の傾向)にも当てはまります。
 このように日常的な小さい判断項目でも平均的ホロスコープとの複数項目による総合的な比較になります。(−ホロスコープ解読の前に−で述べたように)その積み重ねと繰り返しでより大きな出来事の判断を行ってゆきます。


(補足:2006年9月25日追加)
 この時に行う絶え間なく続く日常の出来事や経験を、区切りを持った意味のある事柄としてまとめる判断項目の切り分けは、ホロスコープ解読に必須の作業です。
 現実の出来事は色々な要素が絡み合っていますが、既に述べたようにそれがホロスコープの構成要素と単純な一対一の対応ではないので、この作業は解読のスタート点でありながら、実際にはとても難しいことです。
 特にホロスコープの構成要素の意味する事柄のニュアンスを全て掴むまでは、個々のホロスコープの中の理解できる一部の要素にのみ目が向きがちで、解読の優先順位が理解できないかもしれません。
 ホロスコープの構成要素との対応付けは、周囲の世界に対する一つのものの見方でしかありませんが、共通する文化や言語コミュニティが人間の実際の行動に影響を与えているので、この作業には人生経験による判断力が大きな比重を占めていると思われます。


(補足:2006年11月20日追加)
 先に小説家の例でも述べたように、就職や適職などのように社会の仕組みや係わり合いが大きく影響する事柄では特にそうです。
 逆に個人的な事柄は、人生経験や社会経験による判断力よりも他者に対する共感能力が役に立つ場合もあります。
 しかし、ホロスコープの解読法を学ぶ場合は理論的に解読可能な範囲を見極める必要があるので、実占における経験をそのまま取り入れることはありません。
 理論にしてもデータや経験にしても、それが有効性を持つ範囲について常に吟味することが肝要です。
(とは言え、筆者にしても共感能力に頼る場合はあります。実際、実占は他者の人生を左右しかねないわけですから、理論だけで対処すべきものではなく、持てる力をフルに使わねばなりません。)


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 また、ホロスコープの特徴から、働きの強い主要天体が分かります。主要天体によっても、性格的な特徴や人生上の出来事が予測できます。
 具体的な解読法に入る前に、まず基本的事項を知っておいてください。

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(2007年9月4日追加)
 前にも述べた通りホロスコープの特徴というのは、仮想的な平均的ホロスコープからの隔たりの大きさで考えます。この仮想的なホロスコープは時間的にも地域的にも無作為に多数のホロスコープを集めた時に見出せる構成要素で考えます。ですから極ありふれた平凡なものになります。
 一部の要素について具体的に云えば、天体はホロスコープ全体に散らばって分布し、動きの遅い天体は同世代の大多数の人と同じ様な配置になります。特にどの天体にアスペクトが多いということも無く、また少なすぎもせず、ハードアスペクトに比べてイージーアスペクトが(アスペクトの仕組み上)やや多くなります。
 特徴があるホロスコープというのは、(部分的には)これらの条件からの偏りの大きさを考えればよい事になります。


(2007年9月8日追加)
 ホロスコープ上でのこの偏りの大きさが、解読結果として個人差の大きさとなります。
 これは通常、個々の要素単独では大きな影響力を持たないホロスコープ構成要素が、偏りによる相乗効果で個人差を生み出すと言うことです。
 ですから、ホロスコープの一部のみを取り上げて何事かを判断することは、(太陽月ASCを含む非常に狭い幅で発生した惑星直列のような、)よほどの偏りでもない限り、通常はできません。
 多くの場合、「全体のバランスの中での些細な偏り」をホロスコープ解読の手がかりにします。
 そして多くの人は、人類全体の中で見れば些細な人生上の差を生きているに過ぎません。良くも悪くも、何かの分野で歴史に名を残すような人はそう多くはいません。平凡な世の中の平凡な環境で平凡な人生を過ごす、平凡なホロスコープの人が大多数なのです。


(2007年9月10日追加)
 色々な事例を客観的に研究すると「(少しホロスコープになじみ始めた方に多く見受けられる)ホロスコープの一部を取り上げて、特殊な人生上の出来事を予想すること」はできないと分かります。
 ホロスコープの解読ルールによって、予想が当たったように見える場合の大半は、些細な人生上の出来事の差を過大に見積もった結果です。
 いつかどこかで誰にでも起こるような事柄を予想して、それが的中しても、「よくあること」なのです。
 少なくとも、「何時、どこで、誰に、何が起こるか」が、偶然以上の確率で何度も的中したら、そのホロスコープ解読ルールは、(既知のバイアスによる影響を差し引いても)いくらか効果があるのかもしれません。
 そのようなものですから、占星術に過大な期待を持たずに接することができる方なら、ホロスコープ解読法を勉強しても良いと思いますが、思い込みや決め付けの強い方や他人の言説をそのまま受け取りやすい方には余りお薦めできません。裏づけのない不確かな言説が広く流布されているからです。
 (筆者自身は「まだ現代社会に良く知られていない事実が占星術の中に隠されている」とは考えていますが。)


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1. ホロスコープの構造

 ホロスコープは、春分の日に地球から見た太陽の位置(春分点)を0度として、地球の周りの一周360度の円を、反時計回りに12等分し、30度ごとに1つのサイン(星座の専門的な呼び方)を割り当てています。この12サインと1サイン30度の幅は、天体などの位置を表わす場合に使用されます。

 12サイン(12星座)は牡羊(座)から始まって、牡牛(座)、双子(座)、蟹(座)、獅子(座)、乙女(座)、天秤(座)、蠍(座)、射手(座)、山羊(座)、水瓶(座)、魚(座)の順に並んでいます。
 ですから例えば春分点から90度離れた夏至の日の太陽の位置は、ホロスコープでは蟹(座)の0度と表現されます。同様に春分点から180度離れた秋分の日の太陽の位置は、天秤(座)の0度、に春分点から270度離れた冬至の日の太陽の位置は山羊(座)の0度と表現されます。

 また、表示される時、ホロスコープを表わす円は12分割され、その一つ一つはハウスを示します。ハウスは左側水平線の直下のものから順に、反時計回りに第1ハウス、第2ハウス・・・・第12ハウスと呼びます。それぞれのハウスは、次のような象徴的な意味を持っています。

第1ハウス・・・・生まれた環境
第2ハウス・・・・所有
第3ハウス・・・・コミュニケーション
第4ハウス・・・・家庭
第5ハウス・・・・楽しみ
第6ハウス・・・・職場
第7ハウス・・・・パートナー
第8ハウス・・・・生と死
第9ハウス・・・・遠方
第10ハウス・・・社会的地位
第11ハウス・・・友人
第12ハウス・・・隠れた事柄

 天体はこの12ハウスのどこかに必ず位置しています。前述のような意味をもつ各ハウスの中で、どの天体がどのような位置を占めているかで、天体の意味する事柄が、どんな分野で起こるかが解読できます。

 ハウスの境目は、カスプと呼ばれる線があります。カスプは、いわばハウスの代表で、そこに近いほど、ハウスの意味が強まります。例えば、第1ハウスは生まれつきの環境を示しますが、そのカスプは、アセンダント(ASC)と呼ばれ、生まれ持った性質を表わすものとして、非常に重要視されます
 ホロスコープの解読では、特徴を見つけるために、ハウスの中の天体の位置だけでなく、カスプや他の天体との位置関係を調べるので、詳しい値が必要とされます。
 そのため、カスプの位置は、どのサインの何度何分であるかが、サインのシンボルマークと数字によって、細かい値で表示されます。

 また、天体の位置も、カスプや他の天体との位置関係が重要視されるので、どのサインの何度何分であるかが、サインのシンボルマークと数字によって、ハウスの中に、細かい値で表示されています。
 これらの位置関係から、どんな場面で、どのような行動を取りやすいかとか、どんな言葉をどのように受け取りやすいかなど、多面的に細かいことが分かります。

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(補足:2007年3月20日追加)
 このハウスの仕組みは太陽が地面に作る影を利用した日時計を思い浮かべると理解しやすいかもしれません。中低緯度地帯では概略2時間ごとにハウスが一つ対応していると考えてください。
 つまりハウスの仕組みは時間を計り、時間と生命活動の関係を表すものなのです。


(補足:2007年3月22日追加)
 もっと言えば、一日の生命活動と一年の生命活動の類似性がハウスの仕組みには関係しています。
 時間の経過で東の地平線に上ってくるサインは(星座)は移り変りますが、太陽の位置も誕生日の位置から月日の経過によって移り変ります。
 次の日の出までに一日かかって東の地平線は約1回転します。(太陽の移動分の約1°が加わりほぼ361°度。)


(補足:2007年3月24日追加)
 神経回路発達の臨界期に、この1回転の時間によって神経回路がチューニングされ、時計遺伝子の働きが調整されます。そして生体リズムに於いてアスペクトの角度と時間との同義的な意味付けも確立するのです。
 新生児に対する一日の規則正しい睡眠と起床、食事の習慣や愛情のこもった接触はこの神経発達の臨界期に非常に重要な意味を持ちます。
 時計遺伝子の働きの確立が不安定な場合の弊害は新生児の研究で色々報告されていますが、それは将来の行動に影響を与え運勢をも大きく左右するのです。
*参照:ホロスコープの見方と解読法(III)の補足:2006年12月18日追加



(補足:2007年3月26日追加)
 将来の運勢は、誕生直後の3ヶ月間の影響を(月の3回転の運行など地球宇宙環境の作用を含めて)特に受けやすく、基本的な神経回路の発達の臨界期の重要さを忘れてはなりません。
 占星学に於ける1日1年法などの進行法はこの臨界期の地球宇宙環境の影響によって作用することになります。

(補足:2007年4月27日追加)
 また生体リズムに於ける1日と1年の類似性と時間と角度の同義的な意味附けは、(認識可能な範囲で)公転周期の長い天体ほど誤差の少ない同じリズムの繰り返しによって強調されます。
 石川源晃氏の3桁の有効数字説もありますが、日常的な人間の生命活動に於いて、誤差は1000分の1オーダー程度までが認識可能な意味を持つ範囲になるので、(公転周期248年の冥王星で地球の公転周期との比は約1000対4)一般的に動きの差異が目立つのは、遠地点近くの冥王星までかもしれません。

(補足:2007年4月28日追加)
 このような周期を持った同じリズムの繰り返しは波動(調波)として表すことができます。また占星術の様々な技法はアディ調波によって統一的に表すことが可能です。これは占星術が基本原理として生体リズムに基づいていることの現われではないでしょうか?
 そうだとすれば(語源とは別に、これによっても)、ホロスコープが時間を表すものであることが分かります。

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(補足:2007年10月3日追加)
 生体リズムによって知覚・分類された時間の経過が条件付けとして働き、快・不快などの生存に関係する生理過程に優先順位が生まれていきます。そしてこれこそが占星術に於けるホロスコープの各シンボルに関係付けられる意味付けの基になっています。
 生体リズムの重ね合わせがシンボルの組み合わせに対応しています。この組み合わせによって生まれる重層的な意味合いにより、行動の傾向が読み取れるのです。
 ホロスコープ解読の際には、このようなシンボルの意味付けの基になった働きを理解した上で、解読ルールを当てはめて行きます。単なる表層的なルールでシンボルを言葉に置き換えるものではありません。


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