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- ホロスコープの見方/読み方/解読法(I) -

ホロスコープ占星術(相性占い)/ホロスコープソフト開発販売/ホロスコープの読み方/今週の占い
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- −ホロスコープ解読の前に−

このページの読み方

このサイトやページは、サイン/ハウス/アスペクトなどによるホロスコープの読み方を解説していますが、基本的なスタンスは(多分)一般の方が考えている占いとは違います。 ですから、もし、占いや占星術に対し何らかの知識や先入観がある場合は、それらを一旦全て忘れてください。

ホロスコープで個人個人の人生の「全ての詳細な出来事」を知る事はできません。占星術に何らかの真実があるとしても、それは「行動における何らかの傾向」が少し予想できるだけのことです。
(2010-2-27)

このサイトでは、ホロスコープの読み方を大きく二つに分けて考えています。一つはホロスコープの「解読ルールの本質的な意味」、もう一つは「解読のための考え方や解釈の仕方」です。「解読ルールの本質的な意味」とは個人の主観に影響を受けない部分であり、「解読のための考え方や解釈の仕方」とは主観を考慮に入れる部分と言う事もできます。

一般書店で手に入る占星術の書籍にはページ数の関係もあり解釈のための表面的なルールの一部のみが解説されています。したがって、そこに止まると本質的な意味を理解することが難しくなります。

最初は(このサイトを含めて)どんな内容でも全てを疑うところから始まります。
(2008-10-26)

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また、人間の認識力には限界があるので、できるだけ特定の知識――(例えば現代日本の一般常識)――に依存した考え方にとらわれないようにしてください。

これまでのご意見では、このサイトの内容に対して非常に解り難いと感じる方と、とても解り易いという方と両極に分かれるようです。文章がつたないこともありますが、このサイトの内容は偏っていますから、多分、前提の置き方の違いも大きいのではないかと思っています。
(2009-10-30)

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ただし、そうは言っても現代の日本語で表現する以上は最低限の共有事項が必要です。 そこで、できるだけ国語辞典の意味に合わせた言葉の使い方をするように気をつけています。

中には時たま、一般的に流通していない専門的な単語を使うときもありますが、その場合は、どの分野で使われている専門用語であるかを示すようにしています。 分り難い場合は参考になるリンクを付けるようにしていますが、そのほかにも意味の取り難い言葉や考え方がありましたら、信頼できる――立場の異なる複数の――情報源で調べてください。
(2009-11-6)

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関連分野や検索のキーワードとしては「宇宙生物学、時間生物学、脳科学、認知、知覚、感覚、質感、クオリア、学習、免疫、過敏症、錯誤、錯覚、神経伝達、情報」などです。

基本的な考え方は、「人間は太陽系第3惑星上の環境に適応してきた生物である」ということです。そこを前提として話は始まります。このサイトを理解するためには古代の宇宙観や神秘的な発想を必要としません。 ただし、オカルトや占いを頭から否定するものではありません。それらを「古代の世界観によって表現された人間観察の記録」と考え、現代の世界観で通用する形に整理することを目指しています。

入門者の参考になる文献を通信講座のご案内に紹介してありますので、それらも一読することをお勧めします。
(2009-11-10)

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現代の世界観で通用する形に整理するには、まず、実際にどのような影響が現れているかをデータとして明らかにしなければなりません。 つまり、単なる予想や空想として影響があるだろうということではなく、客観的に認識可能な記録として天体と地上の出来事との相関を調べる必要があります。そしてこの場合、内容を立証する責任は主張する側が負うことになっています。

これは「現代の世界観で通用する形に整理する」場合の前提条件です。この条件を満たさない場合――現実的な根拠や証拠を提示できない場合――は「妄想」とされてしまいます。
(2009-11-11)

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逆に言えば、この条件を満たすデータをそろえることができれば、現代的な視点から見ても的中する予測が行えるということです。 そして、このような目的に生かせるからこそ「現代の世界観で通用する形に整理する」意味もあるということです。

根拠や裏づけの無い予想/空想にこのような実用上の価値はありません。そして、このサイトは――未完成な内容ではありますが――予測に対する現実的な的中率を求める方を対象としています。 「当たり/外れは重要ではない」との立場を取る一部の人達には意味の無い情報かもしれません。その視点でお読みください。
(2009-11-14)

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天体やアスペクトに解釈用のキーワードや文言を羅列するのは、あくまで表面的な説明です。 大事なことは、何故その言葉や文言が選ばれたのか、その理由を根源的なところまで遡って、現実的な根拠を交えて説明できるか否かです。

占星学の各種の法則を勉強する際には、拡大解釈を招く言葉の連想ゲームのような方法は根源的な理解に至る考え方を身に付けるためには障害になります。しかも,メディアで知られた方でも,占いライターとして仕事で実際に作成する占い文章は、ほとんど全てがでっち上げやこじつけです。それを真に受けて勉強の参考にしようとする方は,行き止まりが待っているだけです。
(2008-11-4/2011-08-13追加)

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連想による拡大解釈はシンボルや解読ルールの意味を曖昧にするので、土台となる基本的な考え方や感覚が身に付きません。 まずは一つ一つのシンボルやルールの本質的な意味を理解することが先決です。

これまで占星術の信頼性が低かった原因の一つに、実生活で現われる出来事とシンボルの基本的な働きの違いを理解していない点をあげることができます。 まるで満足に歩く体力がない段階で、ルートも知らないまま見よう見まねで勝手に登山をするようなものです。
(2009-3-17)

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サイン、ハウス、アスペクトといったホロスコープの構成要素は、ある一定の条件が満たされた場合にのみ特定の働きをします。

詳しい内容は,そこまで理解が進んでからお話しますが、その条件を無視した連想と言葉の羅列は、形だけのホロスコープ解読です。 もしホロスコープによる具体的な的中率を確認できないとすれば、それはこの条件を無視しているからにほかなりません。
(2008-12-17)

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言葉の羅列によるホロスコープの理解が拙いもう一つの理由として、占星術のシンボルは身体感覚に近いものだからです。

例えて言えば料理の味を言葉だけで理解しようとするようなものです。
言葉だけの連想は,実際に食べて味わった「味覚、食感、のど越し、歯ごたえ、舌ざわり、匂い、温度、見た目、付け合せや器による違い」などの<質感(現代的に言えばクオリア)>と言われるものを、総合的に尚且つそれぞれ区別して感じ取り、さらにまた(別の遺伝子配列と経験によって作られた神経回路を持つ)他人の質感(クオリア)と神経の反応や行動まで客観的に予測する、非常に困難な作業を邪魔するノイズ(雑音)になるからです。
(2008-12-18)

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その上、連想でつむぎ出された言葉は、そもそも意味そのものが――例えばノストラダムスの予言詩のごとく――曖昧です。連想ゲームを楽しむのであれば、それで充分かもしれません。しかし、現実生活に役立つ予測として意味のある情報を読み取る事ができるにもかかわらず言葉遊びに甘んじるならば、それは宝の持ち腐れです。

ホロスコープの解読ルールというものは、工夫して現実の出来事に対する具体的な予測に使えば高い的中率を生むことも可能です。 言い方を変えれば、数学的な定義でも予測内容を表現できるということです。
(2010-1-13)

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(2012-2-4)
数学的に定義できる要素には,例えばアスペクトがあります.アスペクトは円の1周(360度)が基本になっています.概ね,これは地球の公転においては1年を表し,月の公転においては1ヶ月を表し,地球の自転においては1日を表します.各種のアスペクトはそれらを分割したものです.ホロスコープを解読する際には,このような天文学的な要因によって生じる生物に対する影響を反映するように読まねばなりません.「現代の視点でホロスコープを解読する」とはこのようなことです.

でっち上げを見分けるには,まず,天文学の仕組みとの数学的(論理的)な整合性を判断します.さすがに,ホロスコープは天文学に則っていますので,この段階のでっち上げは多くは有りません.しかし,ホロスコープ解読ルールの解説の場合,一部の上級者/研究者の言説を除いて,多くの場合,数学的(論理的)な整合性が取れていません.言い方を代えれば,数学的(論理的)に筋の通った説明能力が身についた方を,現代的な基準では上級者/研究者と呼ぶことができます.それ以外の方の言説は現代的な基準を満たしません.それらに対しては,間違い探しをする気持ちが賢明な接し方です.

(2012-3-4)
実際,アディ調波を始めとした20世紀後半以降の調波占星術と呼ばれる技法により,ホロスコープを数学的に解析することが可能となりました.筆者の議論も一部はアディ調波を発展させたものです.大きな違いは,調波に対する論点が天文学から生物学に大きく移っていることです.つまり,アディ調波が,――それまでの占星学と同様に――ホロスコープの動きを天文学の周期であると捉えているのに対し,筆者の論は,ホロスコープの動きを生体リズムの周期であると考えていることです.そこでは,天体は直接的な考察の対象から外れ,アスペクトや調波は各種の生体リズムに置き換わっています.そしてホロスコープのシンボルを天文学上の天体とは考えず,人間の感じる質感(表象/クオリア)を記号化したものと考えることになります.これは古の世界観を現代的に捉え直したもので,一言で表せば「生体調波占星学(Bio Cycle Harmnics Astrology)」と呼ぶことができます.(参照

 ホロスコープとは(標準的には)地球を中心に置いた時の天体の位置を図に表したものです。
 また、この図に使われる主な天体は太陽、月、太陽系内の惑星(水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星*注)の十個で、その位置は(標準的には)春分点を基準として太陽の通り道である黄道で計ります。
(中学校で習った理科の授業を思い出してください。)
2006年8月に惑星の定義が科学的に決められ、冥王星が矮惑星に分類されましたが、これまでの文化的な習慣に従いここでは冥王星を惑星に準じて扱います。
占星学で使用する天体を選ぶ場合、条件の一つとして「人類の認識に与えた影響の大きさ」を重視します。(補足:2008-5-26追加)
この問題について詳しい説明は10大天体を参照してください。

 「ホロスコープを解読する」とは、この図に表された天体の位置を基にして、地球上にもたらされる「宇宙からの影響による人間社会の出来事の変化」を推測するものです。

 読み取る事柄は「人間社会の出来事の変化」ですから、星や宇宙が物事を起こしているのでは有りません。あくまで人間が起こす事柄の変化を推測するのです。
 ですから元になっている人間社会の出来事を理解することがホロスコープ解読の第一歩になります。

「人間社会の出来事を理解する」ことには、現在までの状態を出発点として今後を予測することも含んでいます。これまでの行動の積み重ねの結果が生み出した現在の状態を冷静に受け止めると言うことです。これは同じ生年月日の方でも、これまでの行動の違いによって解読が変わる事を示します。
(補足:2008-6-12追加)

要するに、これまでの努力によって将来が変わると言う当たり前のことです。そして今日・明日と続く現在の努力は自分の意志で可能です。先入観に捉われずに可能な状況を作り出すことも意志の力です。これらのことも「人間社会の出来事を理解する」ことに含まれます。
(補足:2008-6-19追加)

また、同じように荒天に遭遇した場合でも、一人は日本海側の雪国、もう一人は関東地方の平野部とすれば、具体的な危険の内容も対処法も異なります。
(補足:2008-7-9追加)

これは、同じ問題をホロスコープで解読する場合、既知の情報に関しての平均値を知る必要があることを示します。その平均値からの隔たり具合を読み取ることが、解読結果を導き出すことになります。
(補足:2008-7-11追加)

この「平均値を知る」ということが、「人間社会の出来事を理解する」ために必要なのです。言い換えれは。ホロスコープの解読方法とは、依頼人がこれまで属してきた社会的な環境で培ってきた社会性や思考/行動などが、コミュニティの平均から比べてどのような偏り方をするかを推測することなのです。
(補足:2008-7-12追加)

具体的な内容を推測するためには、依頼人がこれまで属してきたコミュニティの習慣を知らなければならないのです。もし、それが曖昧であれば、解読結果は抽象的な表現にならざるを得ないのです。
(補足:2008-7-14追加)

このような解読結果しか提示できない原因は、多くの場合、人生経験や洞察力の不足、視野の狭さ、固定観念などが影響しています。
(補足:2008-7-16追加)

中でも視野の狭さが大きく左右しているように思います。
世の中の情報を判断する価値観や世界観と言うものは育った社会/文化の影響を強く受けますが、その影響は生まれたときからのものなので、そこに思考の枠組みを依存していることに気が付き難いものです。
そこに気づくためには外部の視点/別の価値観や世界観の基に思考を組み立てる訓練が必要になります。
(補足:2008-7-29追加)

自分の思考の土台になっている考え方は、どこでどのように身につけたのか、を振り返ってください。
このページをご覧お方は、日本語を母国語とするコミュニティの中で日常生活を送った方がほとんどだと思いますが、その場合、物心ついたときから日本語で得た情報によって精神が形作られてきたことでしょう。
(補足:2008-8-3追加)

ですから、ホロスコープの普遍的な働きを考える場合には、文化(母国語のコミュニティ)の影響を差し引いてを考える必要があります。
(補足:2008-8-4追加)

また、チャートの上に現われるサイン、ハウス、アスペクトなどの表面的な形に捉われず、天体は人間の活動のどの部分にどのように影響するのか本質的な作用の仕組みから考える必要があります。
(補足:2008-8-6追加)

この場合の作用の仕組みとは、もちろん21世紀の現代で通用する説明でなくてはなりません。
(補足:2008-8-10追加)

占星術のような常識と非常識の境界上に位置する分野では、証拠と思われるものを良く調べもせずに、実は自分勝手な思い込みに過ぎないものを、社会に通用する説明であると錯覚している場合が見受けられます。
(補足:2008-8-20追加)

もちろん、それまでにない発見など新しい知見は、必ずしも常識的な発想の延長線上で生まれるとは限りませんから、非常識とも思える論理的な飛躍があっても一概に否定されるべきものではありません。
(補足:2008-10-24追加)

 例をあげれば、現代日本で生まれたら職業としての小説家に成れる可能性が高いと判断できるホロスコープでも、小説家という職業が存在しない社会で生活する場合には小説家を適職と判断できないわけです。
 極端な話、表現の自由が無い国では、広く文章を公開することは牢獄につながれる事になるのかも知れません。

 (補足:2006年1月9日追加)
 上記の例は、「現代日本」または「表現の自由が無い国」が社会、「文章公開」が出来事、「小説家になる」または「牢獄に入る」が出来事の変化と考えています。つまり、その人がどんな社会環境下にあるかが分からない場合は最終的な判断が出来ないということです。
 もちろん文章作成の能力を必要とするのは言うまでもありませんが、さらにそれを社会の中で認められる形で発揮できなくてはなりません。

 実際の解読では、普通の人の社会環境は共通する要素が多いので、一般的にはその前提で判断することが行われていますが、ホロスコープの見方や解読法を考える際には思考過程を明確する必要があります。


 (補足:2006年4月5日追加)
 上記の例でもわかるように、人間社会の出来事やその変化には色々な次元の要素が複雑に絡み合います。
 これは小説家に限ったことではありません。どのような職業でも、また男女の愛情問題やその他の人間関係でも同様で、そこには色々な条件が関係してきます。
 そして占星術で使用するホロスコープやその他のチャートはそれらの人間社会の多次元的な条件に対応する構成要素で出来上がっています。
 (少し先走ったことを書きますが)例をあげれば外向的/内向的な資質に対応する+サインと−サイン、論理的/情緒的な資質に対応する地・風サインと火・水サインといった星座要素や能動的/受動的な資質に対応する太陽と月などの天体要素や第一次産業/第二次産業/第三次産業に対応するアンギュラー/サクシーデント/ケーデントのハウス要素があります。
 またこれらの要素と人間社会の条件との対応も多元的で一対一のような単純な形ではありません。
それ故、ホロスコープを解読する場合もデータ分析する場合も、個々の条件や要素に注目する前に全体を規定する条件に高い優先度を与えます。それが上記で取り上げた社会環境であるわけです。


優先順位
  1. 個人を取り巻く環境に影響を与える社会環境
  2. 個人を取り巻く環境
  3. 個人の受け止め方
  4. 個人が作り出す自分を取り巻く環境。
    以下2に戻って、繰り返しその影響を推測します。社会性を意識し始めた場合には、次の段階に入ります。
  5. 個人を取り巻く環境に影響を与える社会環境に働きかける。
    以下1に戻って、繰り返しその影響を推測します。

ホロスコープ解読とはこのプロセスを推測することである。

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占星術通信講座―概論/相性/未来予知占星術@ナレッジサーブ
占星術通信講座―概論/相性/未来予知占星術@ナレッジサーブ


 (補足:2006年4月20日追加,21日修正)
 最初の作業としては、上記の優先順位として考えられる実際の出来事や環境をホロスコープと対応させることが必要になります。
 この対応は1対1ではありませんが、ホロスコープの要素ごとに実生活を切り分けて考えて行きます。
 この時に注意すべき点は、同じホロスコープの構成要素と実生活との対応に、生活体験の違いによる微妙な個人差がつくことです。(1)注
 この個人差のついたホロスコープは「がついた」と表現することがあり、この差を読み取ることがホロスコープ解読に当たっての非常に重要なポイントと言えるでしょう。
 そして実際の解読では(具体的なホロスコープ解読は上記のように、相互作用が繰り返される形なので)この差が積み重なることによって良く似たホロスコープでも解読結果に大きな違いが生まれます。(ですから同じ誕生日でも出生時刻が違うと大きく変わってきます。)


(補足:2006年4月21日追加)
注(1)ホロスコープと実生活との対応付けは、生まれてからこれまでの実際の出来事とそれに対する本人の認識や感想を確認する作業で可能となります。
 ホロスコープ解読の練習では、自分や身近な人の次には伝記が信頼できるような有名人が役立つでしょう。

(補足:2006年5月3日追加)
 上記のようなホロスコープと実生活との対応付けでは、すでに述べたように、実際の出来事の内容を要素に分けて、それぞれの要素がホロスコープのどこに当てはまるかを確認します。
 これは非常に大事なことで、実生活を愛情とか職業とかの単語に当てはめる考え方をしてはなりません。
 愛情問題であれば、フィフティフィフティの人間関係なのか、トキメク恋なのか、嫉妬と束縛なのか、片思いなのか、不倫なのかなど、お互いの認識を含めて要素を抽出します。
 適職の判断であれば、収入、専門能力、対人関係、社会的評価、交渉力、忠誠心、独立心など職業に関係する事柄それぞれをホロスコープで読み取り、総合的にどのような分野に向いているかを考えます。


(補足:2006年6月11日追加)
 この対応付けでは、実際の出来事を要素に分ける際に、それを行う個人(占い師)の価値判断(世界観や思想など認識の枠組み)の影響から逃れることができません。要するに多かれ少なかれ個人(占い師)の主観的な判断になります。
 相談者(依頼人)から占いを依頼された場合であれば、占い師は相談者(依頼人)の価値観に受け入れられやすい説明をすることで、(サービス業としては)納得してもらいやすく説得力があるように見えるのですが、それをそのままホロスコープの解読に当てはめると相談者(依頼人)の認識の偏りに左右されやすく、客観的な未来予測(行動予測)を難しくします。
 多少なりとも客観的な予測を行おうとするならば、(最初に述べた「人間社会の出来事を理解する」と重複しますが)ホロスコープ解読には相談者(依頼人)の置かれたコミュニティでの状況をできるだけ客観的に把握することが必要になります。(この理由でホロスコープの解読には相談者(依頼人)が所属するコミュニティでの人生経験が役に立ちます)。

(補足:2006年8月31日追加)
これはホロスコープの解読が文化的な影響を受けることの表れです。が、それ以上に重要な点は、天体をどのように位置付けるかなど、占星術の根本的なところに文化的な影響が現われことです。(参照10大天体


(補足:2011年8月14日追加-new)
 文化的影響に関して更に述べれば、言葉を覚える段階で、脳の神経回路に対する母国語による概念の刷り込みなどの言語コミュニティの影響や、生存に必要な情報判断の条件付けの影響から逃れることができないということです。
 この刷り込みや条件付けには「感情の変化≒情動」が重要な影響を持ちます。それは「生存にとって都合が良い<‐>悪い」を基準とする生物としての基本的な2分化(カテゴリー化)の能力に大きく依存しているからです。
 また、文化的影響によって分類された生存に対する適応反応が大脳新皮質から辺縁系へとフィードバックされ、自律神経系に作用します。
 つまり、生存に必要な出来事の区切りが条件付けされた場合、臨界期に辺縁系の段階で作用した影響が、基本的には顕在意識でほとんど自覚されること無く生涯に渡り働き続けるのです。このよう仕組みが占星学を成り立たせている可能性は大いにあります。

条件付け-1(補足:2013年6月16日追加-new)
これは,遺伝の影響と共にホロスコープの作用を成立させる生物学的な仕組みです.ホロスコープに対し「どの天体に反応しやすいのか?」を読み取るには,このように生育環境を知る必要があります.単純化して言えば,例えば母親に母性的な愛情(月が水のサインでベネフィックのソフト・アスペクト)を注がれて育てられたのなら,本人の月はベネフィックあるいはソフト・アスペクトに反応しやすくなっている可能性が高いことになります.
条件付け-2(補足:2013年7月15日追加-new)
逆に,「何らかの事情で母親に母性的な愛情を注がれず,母親代わりに愛情を注いでくれる人もいなかったとしたら,喜びを感じる神経回路が発達しない」ことを現代医学は明らかにしています.このような場合は出生図だけでなく,誕生後の出来事とプログレスやトランジットを関連させて解読する必要性があります.

(補足:2006年6月17日追加)
 この出来事を分ける際にどこで区切りをつけるか、冒頭に掲げた小説家を例にして更に考えて見ましょう。
 ここで「現代日本で生まれたら」と条件をつけましたが、時代で区切ること、国で区切ること自体が一つの価値判断です。もちろんこれらは一般的によく使用される区切り方ではありますが、これ以外の区切り方も当然存在します。
 文章作成能力にしても、文学賞などの受賞歴から判断することも考えられますが、これも文学賞の無い時代/社会では通じない判断基準です。(表現の自由が無い国の例を思い出してください。)この基準は文章作成能力を判断する場合に有効かもしれませんが、最適かどうかは分かりません。
 もしかしたら受賞という出来事は文章作成能力と社会的評価を得る能力の混じった結果を表しているのかもしれません。そうであれば受賞に対応するホロスコープの要素も文章作成能力とは別なものになるでしょう。
 筆者の調べた範囲では、この例に限らず社会との係わり合いが重要なファクターになる場合、個人のホロスコープだけでは解読できません。
 どんな区切り方を採用するか、またそれらがホロスコープとどのように対応するかに関して(占星学の中でゆるい基準はなんとなくありますが)何時でもどこでもどんな社会でも確実に通用する基準はありません。価値観が多様で流動的な現代日本で通用する区切り方の基準・ホロスコープとの対応は、それぞれの状況や相談者(依頼人)に応じて別の視点から考える必要があります。

(補足:2006年6月19日追加)
 先に職業に関係する事柄を、収入、専門能力、対人関係、社会的評価、交渉力、忠誠心、独立心などに分けて考えましたが、これもホロスコープ解読の細かい技術を適用する前に行う解読テーマに対する吟味に当たります。

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(補足:2007年4月9日追加)
 そして(一見したところは)主観的にも見える情況や相談者(依頼人)に応じた区切り方とホロスコープの構成要素との対応付けが的確に行われた時に、初めてホロスコープの解読ができるのです。

(補足:2007年4月12日追加)
 これは相談者(依頼人)のホロスコープ上の「癖」を見分ける感覚と経験が切り分け方の判断を左右してはいますが、占星学による理論的前提が基になっているので、データ分析の際にも当てはまることです。
 要するに、これまでの説明は(相互作用も含めて)実際のデータ項目とホロスコープの構成要素との対応付けが上手く分析できた場合に当てはまる事柄です。

(補足:2007年4月16日追加)
 つまり競馬騎手や将棋棋士の例では、どの天体同士のアスペクトが多いのか?またはどのサインにどの天体が多いのか?といった基準で有意な結果は出ましたが、いつでもそのような単純な形で有意な数字が見出せるような話ではないのです。
 筆者としては競馬騎手や将棋棋士は「子供のころから特定分野で似たような境遇を過ごしている場合が多い」ので分析に向いていると判断した訳です。
 それが妥当なのかは検証が必要なことではありますが、これまでの話の流れを汲むならば、似たような境遇であるほど有意な結果を見出しやすいとの予想はできます。
 このようなデータ分析は、結果についての予想をたてずに有意な要素を探す探索的な場合と、前もって予想した内容を検証する場合とでは基本的な考え方が違います。

(補足:2007年4月17日追加)
 探索的な場合は、一般的には調べる要素(変数)の種類が非常に多岐にわたります。例えば天体2個の組合わせは10天体でも全体では55個になりますが、全ての組み合わせ(変数)の中から統計的に5%水準で有意な結果を見つけたとしても、そもそも55個も調べているわけですから、数個(5%)の組合せ(変数)は偶然だけで有意な数字が現われます。
 それに対して、検証の場合は最初から調べるべき要素(変数)の偏りが予測されており、もしそこで5%水準で有意な結果が出れば、その時点で一応の結論になるわけです。
 もちろん両者とも何度も検証が繰り返され、同じような結果が再現されるたびに信頼性は高くなります。
 占いとして考えた場合、結果が再現されなければ、その区切り方の要素(変数)は「まぐれ以上には当たらない」ということです。

(補足:2007年4月18日追加)
 占いの場合、経験則に頼ることも多いと思いますが、区切り方の重要性などと共に上記のような点から考えて、占い以外の知識や経験も非常に大切になります。
 もし占星術の専門家を標榜する方が占い以外の知識や経験を軽視している場合は、その方がどれほど人格的に優れていたとしても、またどれほど占いの知識が豊かであろうとも(占いに限らず、どんな知識も他の分野の知識や認識能力から孤立しては成立しませから、)その方の意見や考え方は根本的な部分で信頼するに価しません。(専門バカという言葉もありますネ。自戒を込めて(^^;)
 どんなに善意が基になっていても「根本的に間違った意見」はあるものです。「占い」や「宗教」、「カルト」などに関連しそうな内容で「特に質問や疑問を受け付けず、説明を拒否する姿勢がある(信じる/信じないを判断基準にし、疑問に心を開かない)もの」は、あなたがこの分野によほど詳しく無い限り敬遠したほうが良いでしょう。

(補足:2007年4月20日追加)
 もちろん、逆にどんなに優れた知識や能力を持っていても人格的に優れているとは限りません。特に気をつけたいのは特殊能力を人格的に優れている証拠のようにカン違いする事です。
 例えば優れたスポーツ能力の高さと優れた人格は別のものですが、いわゆる霊能力といわれるような特殊なものでも同様です。優れた人格は日常の行動に現われます。もし仮に特殊能力が有ると思っても、その人の行動に少しでも疑問を感じるなら、それは人格から滲み出るものです。相談相手を選ぶならその人の日常の行動を良く見てください。

(補足:2007年5月17日追加)
 私見ではありますが、占なう側、占なわれる側どちらの立場にしても、「占い」に係わる方々には、その人が信奉する占いに対して、宗教における信仰心のような無批判の受け入れ姿勢が大きく作用している方がかなり見受けられます。
 このページをお読みになっている方は占星術やホロスコープの読み方に興味があってのことだと思いますが、皆さんは自分の信奉する占いに対して、表面的な技術から根本原則の部分に関するところまでの全てに対して、常に疑問を持って係わりを続けていますか?
 もしそれが十分に出来ていれば、宗教的な信仰心とは一線を画していますが、占星術の構造で述べるような構造のどこかの段階に、無批判に受け入れている条件や前提があるとしたら、それは宗教的な信仰心とも、あるいは単なる思い込みとも同列に語り得る「不確かなものに対しても関係を想定してしまう惑わされやすい人間の心の働き」なのかもしれません。

(補足:2007年7月25日追加)
 「不確かなものに対しても関係を想定してしまう」という認知の仕組みは、動的な危ういバランスの上に成立している生命にとって生存に必要な能力なのかもしれません。
 少なくとも、環境に適応し生存する為に身についたであろう心理学に於ける「鳩の迷信行動」や動的な生命による時間認識から導かれる「因果律の概念」からうかがえる認識能力とはそのようなものです。そして占星術もその認識能力の線上に存在します。

(補足:2007年7月27日追加)
 「鳩の迷信行動」と同じ認識能力の上に存在するとは、占星術が迷信であることではありません。既に何度か述べていますが、物質的条件だけでなく、生存に必要な「条件付け」や「学習」、「認識」などの能力が占星術を成り立たせる条件に入っていると言うことです。
 特に、神経発達の初期に生存に都合の良い刺激を「快」、悪い刺激を「不快」と判断するような低次機能の層に刷り込れたような条件は、その後の生命活動に大きな影響を与えると考えられます。

(補足:2007年7月28日追加)
 最初にホロスコープの解読とは「人間社会の出来事の変化を推測すること」であると述べましたが、この「出来事の変化」には時間的な前後関係が想定されています。
 この時間的な前後関係は、物事の因果関係を考える際には抜きにして語ることはできませんが、ここに現われる時間とは人間が出来事をそのような前後関係として捉える認識の産物です。


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 筆者が参照した文献は多岐にわたりますが、このHP自体は筆者の個人的見解を述べたものです。当然ホロスコープ解読に必要な実際の出来事の区切り方も同様に筆者の意見です。もちろんこれまで筆者が影響を受けた全ての事柄が思考の枠組みとなっているでしょう。経験は役に立つと同時に思考を規定し、それが残念ながら私自身の限界でもあります。

(補足:2009年7月4日追加)
全ての分野に通じると思いますが、思考を深めるために一度は全てを捨てる必要があります。一度ゼロに戻り、そこから納得できるものだけを吟味し再構築することで、初めて本当の実力がつきます。固定観念は進歩を妨げます。

(補足:2009年7月5日追加)
 とくに捨てるべきものの第一候補は、――誰かが連想で付け加えたであろう――シンボルの意味とホロスコープの読み方のルールです。これらは便宜的なものです。――もし仮に利用価値があるとしても――それを提唱した誰かの個人的経験の範囲に留まります。まずは、基本として普遍的に適用できる条件を事実から論理的に導くことが必要です。これが基本理論です。その上で解読対象者――多くは依頼人――の属する言語コミュニティや文化などの影響を加味することです。加味する情報が自分自身の経験則であれば、――正否はともかく――それが自分にとっての実用的なホロスコープの解読ルールです。
 このサイトの情報にもそれは当てはまります。大部分は筆者の経験則ですが、一部にはデータで確認した「事実」が含まれます。この「事実」が一番重要です。「事実」の場合は、読者自身の手によって――苦労を厭わぬならば――それを再現し確認できるように書いています。

(補足:2007年4月24日追加)
 また、細かいところまで理論的に積み上げて解読法を理解する学習法に対しては、人によって適性が違うと思います。基本的にはホロスコープの解読はシンボルに対する感覚的理解と人間の認識能力の仕組みに対する論理的な思考で行うものですから、筆者はこのような学習法に適性がある方に、占星学に携わることをお薦めします。
 ホロスコープで該当する配置を述べれば月−土星−天王星−ASCのコンビネーションを出生図やアディ調波のHN5などにお持ちの方です。


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以上のことをふまえた上でホロスコープの解読が始まります。


-ホロスコープの解読-

 ホロスープの解読は、特徴を見つけることから始まります。特徴とは、何度も現れ強調された要素のことです。(ここで言う要素とは、ホロスコープを構成する天体/サイン/ハウス/アスペクト/などのことです。)占星学では、いくつもの要素が同じような事柄を示している場合、その事柄が起こりやすくなっていると考えます。個人のホロスコープでは、性格的な特徴や人生上の出来事を示します。

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(補足:2006年7月15日追加)
 −ホロスコープ解読の前に−で述べたように、占星学で用いる要素と実際の人間社会の出来事との対応は多元的です。ある一つの要素のみ取り上げて何かを判断することはありません。(いわゆる12星座占いは太陽のみの位置に基づいて判断する形になっていますから、ホロスコープの解読とは根本的に考え方が異なります。例えば「牡羊座生まれだから〜〜。」などの12星座占いの発想はホロスコープの解読法を考える際には妨げになりますので、いったん全てを忘れてください。)


(補足:2006年7月31日追加)
 現代日本社会の実際の出来事に対するホロスコープの解読結果として、特定の要素の影響が認められること(参考有名人でケーススタディ)が有っても、ホロスコープのただ一つの要素のみの結果ではありません。特定の要素の影響が現われるための条件が(現実社会の出来事だけでなく)ホロスコープにもあるからです。


(補足:2006年8月6日追加)
 (一般的なホロスコープ解読の説明には明示的な指摘がほとんど無いかもしれませんが)ホロスコープの解読とは、まず解読テーマに対する仮想的な平均的ホロスコープの複数要素との統合的な比較から始まります。
 そのためには平均的ホロスコープを知らなくてはなりません。(この平均的ホロスコープが表すものは仮想的な解読テーマに対する平均的人生でもあります。)
 解読テーマに関しては、この平均的ホロスコープに近いほど平凡な可能性が高いと判断します。反対に平均からの偏りが大きいほど、ホロスコープに特徴があるとして、その人生も解読テーマに関しては特徴的なものと判断します。


(補足:2006年8月12日追加)
 もちろん、実際にホロスコープの特徴と解読テーマの間に何らかの対応がないと、このような判断はできません。実例の一部を有名人のデータ分析でご確認ください。
 あくまで証明ではなく一つの事例に過ぎませんが、そこでは「将棋棋士の成績とホロスコープの関係」、「競馬騎手の成績とホロスコープの関係」が示唆されています。


(補足:2006年8月14日追加)
 また、ここで述べている解読テーマとは、人生上の出来事として回想録にでも残るようなものだけではなく、日常的な事柄(例えば、「新し物好きである」とか「セッカチである」とかの行動の傾向)にも当てはまります。
 このように日常的な小さい判断項目でも平均的ホロスコープとの複数項目による総合的な比較になります。(−ホロスコープ解読の前に−で述べたように)その積み重ねと繰り返しでより大きな出来事の判断を行ってゆきます。


(補足:2006年9月25日追加)
 この時に行う絶え間なく続く日常の出来事や経験を、区切りを持った意味のある事柄としてまとめる判断項目の切り分けは、ホロスコープ解読に必須の作業です。
 現実の出来事は色々な要素が絡み合っていますが、既に述べたようにそれがホロスコープの構成要素と単純な一対一の対応ではないので、この作業は解読のスタート点でありながら、実際にはとても難しいことです。
 特にホロスコープの構成要素の意味する事柄のニュアンスを全て掴むまでは、個々のホロスコープの中の理解できる一部の要素にのみ目が向きがちで、解読の優先順位が理解できないかもしれません。
 ホロスコープの構成要素との対応付けは、周囲の世界に対する一つのものの見方でしかありませんが、共通する文化や言語コミュニティが人間の実際の行動に影響を与えているので、この作業には人生経験による判断力が大きな比重を占めていると思われます。


(補足:2006年11月20日追加)
 先に小説家の例でも述べたように、就職や適職などのように社会の仕組みや係わり合いが大きく影響する事柄では特にそうです。
 逆に個人的な事柄は、人生経験や社会経験による判断力よりも他者に対する共感能力が役に立つ場合もあります。
 しかし、ホロスコープの解読法を学ぶ場合は理論的に解読可能な範囲を見極める必要があるので、実占における経験をそのまま取り入れることはありません。
 理論にしてもデータや経験にしても、それが有効性を持つ範囲について常に吟味することが肝要です。
(とは言え、筆者にしても共感能力に頼る場合はあります。実際、実占は他者の人生を左右しかねないわけですから、理論だけで対処すべきものではなく、持てる力をフルに使わねばなりません。)


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 また、ホロスコープの特徴から、働きの強い主要天体が分かります。主要天体によっても、性格的な特徴や人生上の出来事が予測できます。
 具体的な解読法に入る前に、まず基本的事項を知っておいてください。

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(2007年9月4日追加)
 前にも述べた通りホロスコープの特徴というのは、仮想的な平均的ホロスコープからの隔たりの大きさで考えます。この仮想的なホロスコープは時間的にも地域的にも無作為に多数のホロスコープを集めた時に見出せる構成要素で考えます。ですから極ありふれた平凡なものになります。
 一部の要素について具体的に云えば、天体はホロスコープ全体に散らばって分布し、動きの遅い天体は同世代の大多数の人と同じ様な配置になります。特にどの天体にアスペクトが多いということも無く、また少なすぎもせず、ハードアスペクトに比べてイージーアスペクトが(アスペクトの仕組み上)やや多くなります。
 特徴があるホロスコープというのは、(部分的には)これらの条件からの偏りの大きさを考えればよい事になります。


(2007年9月8日追加)
 ホロスコープ上でのこの偏りの大きさが、解読結果として個人差の大きさとなります。
 これは通常、個々の要素単独では大きな影響力を持たないホロスコープ構成要素が、偏りによる相乗効果で個人差を生み出すと言うことです。
 ですから、ホロスコープの一部のみを取り上げて何事かを判断することは、(太陽月ASCを含む非常に狭い幅で発生した惑星直列のような、)よほどの偏りでもない限り、通常はできません。
 多くの場合、「全体のバランスの中での些細な偏り」をホロスコープ解読の手がかりにします。
 そして多くの人は、人類全体の中で見れば些細な人生上の差を生きているに過ぎません。良くも悪くも、何かの分野で歴史に名を残すような人はそう多くはいません。平凡な世の中の平凡な環境で平凡な人生を過ごす、平凡なホロスコープの人が大多数なのです。


(2007年9月10日追加)
 色々な事例を客観的に研究すると「(少しホロスコープになじみ始めた方に多く見受けられる)ホロスコープの一部を取り上げて、特殊な人生上の出来事を予想すること」はできないと分かります。
 ホロスコープの解読ルールによって、予想が当たったように見える場合の大半は、些細な人生上の出来事の差を過大に見積もった結果です。
 いつかどこかで誰にでも起こるような事柄を予想して、それが的中しても、「よくあること」なのです。
 少なくとも、「何時、どこで、誰に、何が起こるか」が、偶然以上の確率で何度も的中したら、そのホロスコープ解読ルールは、(既知のバイアスによる影響を差し引いても)いくらか効果があるのかもしれません。
 そのようなものですから、占星術に過大な期待を持たずに接することができる方なら、ホロスコープ解読法を勉強しても良いと思いますが、思い込みや決め付けの強い方や他人の言説をそのまま受け取りやすい方には余りお薦めできません。裏づけのない不確かな言説が広く流布されているからです。
 (筆者自身は「まだ現代社会に良く知られていない事実が占星術の中に隠されている」とは考えていますが。)


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1. ホロスコープの構造

 ホロスコープは、春分の日に地球から見た太陽の位置(春分点)を0度として、地球の周りの一周360度の円を、反時計回りに12等分し、30度ごとに1つのサイン(星座の専門的な呼び方)を割り当てています。この12サインと1サイン30度の幅は、天体などの位置を表わす場合に使用されます。

 12サイン(12星座)は牡羊(座)から始まって、牡牛(座)、双子(座)、蟹(座)、獅子(座)、乙女(座)、天秤(座)、蠍(座)、射手(座)、山羊(座)、水瓶(座)、魚(座)の順に並んでいます。
 ですから例えば春分点から90度離れた夏至の日の太陽の位置は、ホロスコープでは蟹(座)の0度と表現されます。同様に春分点から180度離れた秋分の日の太陽の位置は、天秤(座)の0度、に春分点から270度離れた冬至の日の太陽の位置は山羊(座)の0度と表現されます。

 また、表示される時、ホロスコープを表わす円は12分割され、その一つ一つはハウスを示します。ハウスは左側水平線の直下のものから順に、反時計回りに第1ハウス、第2ハウス・・・・第12ハウスと呼びます。それぞれのハウスは、次のような象徴的な意味(カテゴリー)を持っています。

第1ハウス・・・・生まれた環境
第2ハウス・・・・所有
第3ハウス・・・・コミュニケーション
第4ハウス・・・・家庭
第5ハウス・・・・楽しみ
第6ハウス・・・・職場
第7ハウス・・・・パートナー
第8ハウス・・・・生と死
第9ハウス・・・・遠方
第10ハウス・・・社会的地位
第11ハウス・・・友人
第12ハウス・・・隠れた事柄

 天体はこの12ハウスのどこかに必ず位置しています。前述のような意味をもつ各ハウスの中で、どの天体がどのような位置を占めているかで、天体の意味する事柄が、どんな分野で起こるかが解読できます。

 ハウスの境目は、カスプと呼ばれる線があります。カスプは、いわばハウスの代表で、そこに近いほど、ハウスの意味が強まります。例えば、第1ハウスは生まれつきの環境を示しますが、そのカスプは、アセンダント(ASC)と呼ばれ、生まれ持った性質を表わすものとして、非常に重要視されます
 ホロスコープの解読では、特徴を見つけるために、ハウスの中の天体の位置だけでなく、カスプや他の天体との位置関係を調べるので、詳しい値が必要とされます。
 そのため、カスプの位置は、どのサインの何度何分であるかが、サインのシンボルマークと数字によって、細かい値で表示されます。

 また、天体の位置も、カスプや他の天体との位置関係が重要視されるので、どのサインの何度何分であるかが、サインのシンボルマークと数字によって、ハウスの中に、細かい値で表示されています。
 これらの位置関係から、どんな場面で、どのような行動を取りやすいかとか、どんな言葉をどのように受け取りやすいかなど、多面的に細かいことが分かります。

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(補足:2007年3月20日追加)
 このハウスの仕組みは太陽が地面に作る影を利用した日時計を思い浮かべると理解しやすいかもしれません。中低緯度地帯では概略2時間ごとにハウスが一つ対応していると考えてください。
 つまりハウスの仕組みは時間を計り、時間と生命活動の関係を表すものなのです。


(補足:2007年3月22日追加)
 もっと言えば、一日の生命活動と一年の生命活動の類似性がハウスの仕組みには関係しています。
 時間の経過で東の地平線に上ってくるサインは(星座)は移り変りますが、太陽の位置も誕生日の位置から月日の経過によって移り変ります。
 次の日の出までに一日かかって東の地平線は約1回転します。(太陽の移動分の約1°が加わりほぼ361°度。)


(補足:2007年3月24日追加)
 神経回路発達の臨界期に、この1回転の時間によって神経回路がチューニングされ、時計遺伝子の働きが調整されます。そして生体リズムに於いてアスペクトの角度と時間との同義的な意味付けも確立するのです。
 新生児に対する一日の規則正しい睡眠と起床、食事の習慣や愛情のこもった接触はこの神経発達の臨界期に非常に重要な意味を持ちます。
 時計遺伝子の働きの確立が不安定な場合の弊害は新生児の研究で色々報告されていますが、それは将来の行動に影響を与え運勢をも大きく左右するのです。
*参照:ホロスコープの見方と解読法(III)の補足:2006年12月18日追加



(補足:2007年3月26日追加)
 将来の運勢は、誕生直後の3ヶ月間の影響を(月の3回転の運行など地球宇宙環境の作用を含めて)特に受けやすく、基本的な神経回路の発達の臨界期の重要さを忘れてはなりません。
 占星学に於ける1日1年法などの進行法はこの臨界期の地球宇宙環境の影響によって作用することになります。

(補足:2007年4月27日追加)
 また生体リズムに於ける1日と1年の類似性と時間と角度の同義的な意味附けは、(認識可能な範囲で)公転周期の長い天体ほど誤差の少ない同じリズムの繰り返しによって強調されます。
 石川源晃氏の3桁の有効数字説もありますが、日常的な人間の生命活動に於いて、誤差は1000()分の1オーダー程度までが認識可能な意味を持つ範囲になるので、(公転周期248年の冥王星で地球の公転周期との比は約1000対4)一般的に動きの差異が目立つのは、遠地点近くの冥王星までかもしれません。

(補足:2007年4月28日追加)
 このような周期を持った同じリズムの繰り返しは波動(調波)として表すことができます。また占星術の様々な技法はアディ調波によって統一的に表すことが可能です。これは占星術が基本原理として生体リズムに基づいていることの現われであると思われます。
 そうだとすれば(語源とは別に、これによっても)、ホロスコープが時間を表すものであることが分かります。

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(補足:2007年10月3日追加)
 生体リズムによって知覚・分類された時間の経過が条件付けとして働き、快・不快などの生存に関係する生理過程に優先順位が生まれていきます。そしてこれこそが占星術に於けるホロスコープの各シンボルに関係付けられる意味付けの基になっています。
 生体リズムの重ね合わせがシンボルの組み合わせに対応しています。この組み合わせによって生まれる重層的な意味合いにより、行動の傾向が読み取れるのです。
 ホロスコープ解読の際には、このようなシンボルの意味付けの基になった働きを理解した上で、解読ルールを当てはめて行きます。単なる表層的なルールでシンボルを言葉に置き換えるものではありません。

(補足:2009年1月15日追加)
 また、拡大解釈により言葉のイメージを広げるものでもありません。シンボルの表す意味とはカテゴリーのことです。これは脳の同じ領域で処理される情報であると言うことです。
 たとえば、恋人に対して感じる情感は赤ちゃんに対して感じる可愛らしさと同じ脳の領域を活性化します。またこの情感はペットに感じる可愛らしさの感情と同じものでもあります。
 ですから、恋人も赤ちゃんもペットも同じ5Hで表されます。これはペットを家畜(労働力:6H)として解釈する古典的な判断とは異なります。シンボルのあらわす事柄はこのように考えるものです。従来の資料を教条的な固定観念で解釈すべきでは有りません。奥深いところまで遡って考える必要があります。

(補足:2009年1月16日追加)
 このように考えると、例えば犬を狩のために飼っていたり、猫をネズミ捕りのために飼っていたりすれば6Hと考えられます。これは文化や時代による判断の違いに繋がります。
 また、犬や猫に可愛らしさを感じない人や、動物アレルギーでペットが病原体となってしまう人には、それぞれに相応しいカテゴリーが当てはまります。

(補足:2009年1月17日追加)
 他の場所でも触れていますが、つまりシンボルと事例の対応は人間の認識を通したもので、具体的・直接的に固定した関係ではありません。すでに述べたように物理的なエネルギーによる直接的な効果ではないのですから、これは当然の話です。
 これにはもう一つ別な例をあげましょう。Aさんは女性でBさんと夫婦とします。またCさんはAさんの母親とします。さらにDさんはAさんの会社の上司とします。この場合、AさんはBさんから見れば妻ですがCさんから見れば子供であり、Dさんから見れば部下です。  このように、同じAさんのことを関係の違いによって違うカテゴリーに属するものとして認識します。繰り返しますが、これが人間の認識によるカテゴリーとシンボルの対応の仕組みです。

(補足:2009年2月27日追加)
 このように、シンボルとはある特定な個人から見た周囲の世界に対する認識の仕方(カテゴリー)の背景にある生物的な働き(*注:参考:クオリアおよび表象)を表しています。ですから、具体的な事例として現われる場合は、文化や習慣などによる後天的な影響を受けています。

(補足:2009年3月8日追加)
 このような具体的な出来事に対する予測は、巷で行われているようなキーワードと連想によって導かれるものではありません。
 社会的な仕組みの中で行われる人間の行動に対する理解があってこそ可能な作業になります。ですから行動学的な考え方がホロスコープの解読では非常に重要になります。

(補足:2009年3月10日追加)
 もし、解読の出発点となるシンボルの解釈にオカルト的な知識を用いている方は、それ自体がすでに連想によるものですから、ここではそれを捨ててください。
 それは、たとえばアスペクトを図形と考えたり、数字に意味を当てはめたりすることです。それらは脳の知覚と認識の働きとして、別項で改めて考察される事柄です。

(補足:2009年7月3日追加)
古代のその世界観では、ホロスコープと地上の出来事との対応は、「小宇宙と大宇宙の照応」と考えられていましたが、現代では脳科学の進展により「シンボルと人間の認識との対応」として考えることが可能なのです。
繰り返しになりますが、これが現代社会の認識の枠組みの中で存在可能な占星術の説明です。

(補足:2009年3月25日追加)
 ホロスコープ解読の学習においては、シンボルの意味する事柄と具体的な事例とを対応させることが必要です。しかし連想自体がノイズやバイアスになるので、肝心の情報が埋もれてしまうほど偏りが非常に大きく現われ、その結果バイアスの影響をシンボルの意味と取り違えることが発生します。


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