シンボルとホロスコープ解読手順
- ホロスコープの説明に必要な天文学の基礎知識
- 黄経は、天文学で使用される黄道座標系での天体の位置の表し方です。
- 天体を表すシンボル
- ホロスコープに於ける天体シンボルは、天文学上での太陽系の天体の位置を表したものです。
太陽
- 太陽の黄経をサインと度で示したものです。占星学ではこの位置が何らかの作用によって人の基本的な生き方に影響を与えると考えられています。
月
- 月の黄経をサインと度で示したものです。占星学ではこの位置が何らかの作用によって人の基本的な感受性に影響を与えると考えられています。
水星
- 水星の黄経をサインと度で示したものです。占星学ではこの位置が何らかの作用によって人の知的な個性に影響を与えると考えられています。
金星
- 金星の黄経をサインと度で示したものです。占星学ではこの位置が何らかの作用によって人の快適さを感じ取る個性に影響を与えると考えられています。
火星
- 火星の黄経をサインと度で示したものです。占星学ではこの位置が何らかの作用によって人の競争力に影響を与えると考えられています。
木星
- 木星の黄経をサインと度で示したものです。占星学ではこの位置が何らかの作用によって人の安心感に影響を与えると考えられています。
土星
- 土星の黄経をサインと度で示したものです。占星学ではこの位置が何らかの作用によって人の慎重さ影響を与えると考えられています。
天王星
- 天王星の黄経をサインと度で示したものです。占星学ではこの位置が何らかの作用によって人の新奇的な個性に影響を与えると考えられています。
海王星
- 海王星の黄経をサインと度で示したものです。占星学ではこの位置が何らかの作用によって人の空想力に影響を与えると考えられています。
冥王星
- 冥王星(+カロン)の黄経をサインと度で示したものです。占星学ではこの位置が何らかの作用によって人の集中力に影響を与えると考えられています。
- サイン(星座)を表すシンボル
- ホロスコープに於けるサインシンボルは、天球上の座標の範囲を表したもので位置を示すために使われます。
牡羊
- 春分点から黄経30度までの範囲に与えられた呼び名です。この位置にある天体は人の行動に活発さを加え、精神活動に情熱を重視する傾向を与えると考えられています。
牡牛
- 黄経30度〜60度までの範囲に与えられた呼び名です。この位置にある天体は人の行動に安定性を加え、精神活動に堅実さを重視する傾向を与えると考えられています。
双子
- 黄経60度〜90度までの範囲に与えられた呼び名です。この位置にある天体は人の行動に柔軟性を加え、精神活動に冷静さを重視する傾向を与えると考えられています。
蟹
- 黄経90度〜120度までの範囲に与えられた呼び名です。この位置にある天体は人の行動に活発さを加え、精神活動に情緒を重視する傾向を与えると考えられています。
獅子
- 黄経120度〜150度までの範囲に与えられた呼び名です。この位置にある天体は人の行動に安定性を加え、精神活動に情熱を重視する傾向を与えると考えられています。
乙女
- 黄経150度〜180度までの範囲に与えられた呼び名です。この位置にある天体は人の行動に柔軟性を加え、精神活動に堅実さを重視する傾向を与えると考えられています。
天秤
- 黄経180度〜210度までの範囲に与えられた呼び名です。この位置にある天体は人の行動に活発さを加え、精神活動に冷静さを重視する傾向を与えると考えられています。
蠍
- 黄経210度〜240度までの範囲に与えられた呼び名です。この位置にある天体は人の行動に安定性を加え、精神活動に情緒を重視する傾向を与えると考えられています。
射手
- 黄経240度〜270度までの範囲に与えられた呼び名です。この位置にある天体は人の行動に柔軟性を加え、精神活動に情熱を重視する傾向を与えると考えられています。
山羊
- 黄経270度〜300度までの範囲に与えられた呼び名です。この位置にある天体は人の行動に活発さを加え、精神活動に堅実さを重視する傾向を与えると考えられています。
水瓶
- 黄経300度〜330度までの範囲に与えられた呼び名です。この位置にある天体は人の行動に安定性を加え、精神活動に冷静さを重視する傾向を与えると考えられています。
魚
- 黄経330度〜360度までの範囲に与えられた呼び名です。この位置にある天体は人の行動に柔軟性を加え、精神活動に情緒を重視する傾向を与えると考えられています。
- アスペクトを表すシンボル
- ホロスコープに於けるアスペクトシンボルは、天球上の2点間の黄経差を表したもので位置関係を示すために使われます。
コンジャンクション
- 黄経差の約0°に与えられた名前です。この位置関係にある天体は合わせて一つの影響を持つと考えられています。
オポジション
- 黄経差の約180°に与えられた名前です。この位置関係にある天体はお互いが対称的な影響を及ぼし補い合うと考えられています。
トライン
- 黄経差の約120°に与えられた名前です。この位置関係にある天体はお互いの影響が安定的に結びつくと考えられています。
スクエア
- 黄経差の約90°に与えられた名前です。この位置関係にある天体はお互いの影響が活性化されていると考えられています。
セキスタイル
- 黄経差の約60°に与えられた名前です。この位置関係にある天体はお互いの影響が穏やかになると考えられています。
- シンボルの組み合わせ
- 複合アスペクト
- 3個以上の天体の相互の位置関係によって複数のアスペクトが形成される場合、特別に複合(グループ)アスペクトと呼びます。生まれたときにこのような天体配置があると、人間に対して比較的強い何らかの影響があると考えられています。
- グランドトライン
- 3個以上の天体がそれぞれトラインと形成する場合、特に安定した結び付きをします。人生の変化が乏しくなりやすいと考えられます。とくに2組のグランドトラインをホロスコープに持つとその影響は顕著になります。
- グランドクロス
- 4個以上の天体がオポジションとスクエアによって正方形の位置関係を形成する場合、対称的に作用する二組のオポジションが組み合わされ活性化すると考えられるので、天体の影響が非常に強く表れるとされています。
- Tクロス
- 3個以上の天体がオポジションとスクエアによってTの字の形を作る場合、対称的に作用するオポジションを成す天体の作用がスクエアの天体によって活性化されると考えられます。
- ヨッド
- 3個以上の天体の位置関係が150度-60度-150度になりYの字の形を作る場合、天体の影響の結びつきが強くなり過ぎると考えられています。このような配置に生まれた人は特殊な雰囲気と狭く限定的された分野での能力を持つとされています。
- ホロスコープ解読手順の概要
- 出生時に重要な位置にあった天体(重要天体)を見つける。
- 重要天体とアスペクトする天体を調べる。
- 重要天体の形成する複合アスペクトを調べる。
- この複合アスペクトの(文化や経験の違いを除いても表れる普遍的な生物学的)作用について調べる。
- 解読の対象となる人の社会環境を調べる。
- 重要天体の出生時と人生全般における社会環境での影響の現れ方について、――占者の人生経験とともに――、生物学/脳科学/心理学/行動学/社会学/哲学などの学問的な知見による論理的な裏づけを基に考える。
(2009-7-13加筆)
- ホロスコープ解読手順の内容
- 上記の1〜6は詳細に解説すれば、このサイトのあちこちに散らばった関連項目が示すように、それぞれがさらに何ページにも及びます。
- 重要天体
- 例えば、上記1の出生時の重要天体に関してはすでに何度も述べていますが、ASCとの関係が―――いくつもある中で優先順位の高い―――条件の一つです。
これは出生によって「癖のついた天体」と言えます。非常に優先順位の高いものです。
- シンボルとは何か?
- また、上記4のアスペクトに関しても、シンボルと人間の知覚と認識の働きとして考える必要性を述べています。
参考:シンボルの表す質感/クオリア
- 通信講座
- このサイトは、筆者のメモの役目も兼ねているので思いつきのような更新をしていますが、アストロハートの占星学通信講座では、これらの考え方を、実際のホロスコープに応じて適用する演習が行なわれます。質感/クオリアは身体感覚と同様に経験的に学び取るものです。それは、体全体のセンサーを研ぎ澄まし、練習を繰り返すことによってのみ身につくものです。
- 身体感覚の学び方
- ・質感/クオリアの主観的な体験
(2009-7-21加筆)
- あなたはミカンの味を言葉だけで伝えられる自信はありますか?―「すっぱい」はどんな質感か説明できますか?
甘い、すっぱい、苦い等々だけでなく、微妙な味の違いは香りも舌触りも見た目も影響します。食べる人の過去の経験も影響します。質感にはこれらが総合的に影響します。ホロスコープのシンボルを具体的な内容として読み取る際には、このような情報に対する判断も必要になります。
- ・周期的変動(波動)と同調(2009-7-25加筆)
- 言葉はそれが指し示す質感/クオリアそのものではありません。質感は自分自身の主観的な体験です。もしかして脳波の同調などによって他人の質感を自らの体験のように受け取ることができる能力があれば、それはテレパシーかもしれません。生物は外界の周期的変動(波動)に同調する能力を持っていますから、これは夢物語では有りません。
- ・太陽系の周期と生物の周期(2009-7-27加筆)
- 太陽系の周期的な変動と生命活動の周期的な変動が同期しています。これは時計遺伝子など多くの事例によって明らかにされています。地球に生きる生命は太陽系の周期に同期することが進化上有利であり、人類も太陽系の周期に同期した活動周期を持っている――と生物学では考えられています。これは――大宇宙と小宇宙の照応に代わる――21世紀の占星学の法則を支える土台にあたります。
- ・赤い色と性的魅力(2010-8-25加筆)
- 赤い色のシャツを着ている異性には、青い色のシャツより性的魅力を強く感じることが明らかにされていますが、これは色のクオリア(質感)が性的魅力というクオリア(質感)と結びついている事を示します。このような感覚の結びつきは色に限りません。また、経験や学習による影響だけでもありません。遺伝子に組み込まれた働きとしても存在します。このような働きが占星学のシンボルの表す質感の本質です。例えば、赤い色は火星に対応すると考えられていますが、同時に鉄分を示すとされています。この鉄分は元素としてのFeを意味するだけではなく、元素Feが生物に質感を与える「情報」としての鉄分です。例えばこれは、血液の中で酸素と結びついた赤い色として血色と健康の関係を示す情報となって、遺伝における淘汰圧として働きます。これがシンボルとしての火星が示す本質的な質感/クオリアです。
- ・質感/クオリア/表象/シンボル(2010-10-13加筆)
- このような質感/クオリアは分野や話題によっては、表象ともシンボル/象意とも呼ばれているものです。これは人間が生物の一種として生得的に身に付けている生存能力として産み出されます。外界からの刺激と対応付けて質感/クオリアを分類し何らかの形で記憶し、生存に適した行動を選ぶ際の参考にすることができます。例えば、自然界にある毒のある食べ物は、現代人でもある程度は味や匂いで判断できます。また、文明社会において通常では自覚しにくい質感/クオリアであっても、自然に近い生存環境で狩猟/採集民族として生活していれば、その質感/クオリアは自明の事として自覚されていた可能性があります。占星術にはそれらの一部が伝承されている可能性が非常に高いと筆者は考えています。(質感/クオリアは表面的な言葉による連想では有りません。)
- ・快適/不快(2010-12-23加筆)
- 生物は、このような外界からの刺激を、最も原初的な質感/クオリアとして、生存に適した快適/安全と不快/危険とに分類し記憶します。占星術のシンボルに於いては、基本的に、快適/安全はイージーアスペクト(△*)であり、不快/危険はハードアスペクト(□
)となります。
- ・快適/不快2(2011-1-18加筆)
- ただし、生物にとっては生存率の面で比較すると、快適な刺激だけの場合は不快な刺激がわずかに混じった場合に比べて不利な場合も多い事が知られています。筆者は、ハードアスペクトの必要性を示す例ではないかと考えています。
- ・忌避/挑戦(2011-3-4加筆)
- これは日常生活でも経験することです。困難に対処する能力とは、新規な場面における利得と損出を含めて対処法を考える能力である必要があります。致命的な危険を避けると共に、少々の危険は利得との兼ね合いで積極的に活用する適応力も必要です。そのように、この考え方は適用できます。
- ・忌避/挑戦2(2011-4-20加筆)
- 生物学ではよく知られていますが、危険な刺激は、被害を回避する能力を活性化する効果があります。個体でも遺伝でも、毒物に対する耐性を強化するためには、環境に少し含まれている必要があります。
- ・忌避/挑戦3(2011-5-6加筆)
- 致命的な危険を回避する能力を持たないは生物は、個体でも種のレベルでも生き残ることはできません。つまり、生命の誕生から今日まで生き残っている生物種は、遺伝的に危機回避能力を獲得しているということになります。ただし、遺伝子によって伝えられるものは、基本的な生体を形作るために必要な情報です。たとえば、それは異物に対する免疫機能の設計図であり、学習機能の設計図であり、神経回路を発達させるための設計図です。これらは設計図であり、生存中に必要性が生じる度に、実際の機能を組み立てて働きます。だからこそ、例えば、実際の免疫力を付けるためには予防接種が必要なのです。
- ・忌避/挑戦4(2011-5-8加筆)
- このように遺伝子という設計図から実際の免疫力が生み出される関係は、ホロスコープと人生の関係にとても良く似ています。たとえば、生物学では「遺伝子(設計図)←→実際に現れる形質」と説明できる関係が、占星学では「ホロスコープ(見取り図)←→実際に現れる行動」というように対応します。これはホロスコープを通して読み取る人間の行動というものは、現代では、遺伝子の働きとして理解できる場合が多いことを示しています。実際にゴークランの研究では、ホロスコープは親から子に遺伝するという結果が出ています。
- ・忌避/挑戦4(2011-5-12加筆)
- このように生存環境の中には、遺伝情報から実際の機能を組み立てる必要性を生体に認識させる刺激が必要なのです。この刺激は、スイッチを入れるように一度だけで有効に働く場合も有りますが、多くは継続性が必要になります。そして、基本的に、このような刺激は生体の発達の初期に与えられるほど、それに対応する機能を発揮しやすい状態で生体に定着させます。
- ・忌避/挑戦4(2011-5-29加筆)
- つまり、危機回避能力を実際に発揮できるようにするためには、生体が対応できる程度の危険な刺激が、周囲の環境の中に少し含まれている必要があるのです。
これが、日常生活では地震に対する避難訓練であったり、交通ルールの訓練であったりします。この場合、重要な点として、危険回避能力は、現実に体が動くようにする必要があります。
- ・忌避/挑戦4(2011-6-11加筆)
- このような行動力の獲得には、環境からの刺激によって神経回路が開発される幼少期の体験が大きく影響します。
つまり、生命力を鍛えるためには適度な危険やそれに伴うストレスが必要なのです。この場合の「適度」とは、個人の感受性に左右されます。そして、それを計るためにホロスコープは利用できます。各個人で異なる「生まれた時の地球・宇宙物理的環境」をホロスコープが示しているからです。
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